恩林寺の寺報『頭陀袋』は毎月1回発行しております。
和尚さんが首にぶら下げている黒い袋、お経の本・仏具・それにお布施…
なんでも入る袋から何がこぼれ出ますやら…
頭陀袋142 令和6年4月号
沢庵禅師と柳生剣法 沢庵たくあん禅師という名前を聞いて思い起こされるのは沢庵漬け、大根の漬物ならだれでも知っている庶民の食べ物です。しかし沢庵禅師とはどんな和尚であったかはあまり知られていません。沢庵和尚は天正元年、但馬...
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和尚さんが首にぶら下げている黒い袋、お経の本・仏具・それにお布施…
なんでも入る袋から何がこぼれ出ますやら…
沢庵禅師と柳生剣法 沢庵たくあん禅師という名前を聞いて思い起こされるのは沢庵漬け、大根の漬物ならだれでも知っている庶民の食べ物です。しかし沢庵禅師とはどんな和尚であったかはあまり知られていません。沢庵和尚は天正元年、但馬...
お彼岸の話 私たちがお寺から頂く法要の案内には三仏会さんぶつえというものがあります。 この他に毎年、春と秋に行われる彼岸会、宗祖様を偲ぶ遠忌おんきなどがあります。お彼岸は春分と秋分の日を中日として前後三日、それぞれの一週...
涅槃忌のお話 二月十五日は涅槃忌といって、お釈迦様が亡くなった日にちなんで御供養の法要を営みます。これを又は涅槃会と申します。涅槃とはインドの古い言葉(ニルグアーナ)を漢字に当てはめたものと思われます。迷いの日常が吹き消...
ゆく年 くる年 ゆく年 『祇園精舎の鐘の声、所業無常の響きあり』平家物語の巻頭を飾るこの言葉はおごれるものも必ず滅びてゆく、というように何か寂しい印象ですが世の中、良い事も悪い事も待ったなしで過ぎ去ってゆく、ということを...
縁もゆかりも この九月十日、残暑厳しい日の午後、私はかねてからのご縁により飛騨国分寺において茶筅ちゃせん供養の法要に参列させていただき例年のように司会を務めさせて頂きました。今年は表千家同門会岐阜支部長様はじめ他二名の先...
鉄眼禅師を救った 柳の一枝 これは鉄眼禅師が一切経(大蔵経)全巻木版印刷の発願されて全国を勧進行脚をし、江戸からの帰り道での話です。そんなことも知らない盗人は鉄眼禅師の後ろを追いかけていました。 この和尚は大金を持ってい...
黄檗僧 高泉性潡こうせんしょうとん禅師 について 高泉禅師が黄檗山萬福寺の住職に就いたのは隠元禅師が亡くなられてからすでに二十年も経っておりました。 高泉禅師 高泉禅師は書や詩文に長じ、世の中では黄檗文化が再び開いたとま...
黄檗僧 了翁道覚りょうおう どうかく禅師 について 黄檗禅を伝えた隠元禅師は、中国黄檗山におられたころから沢山のお弟子を育てられましたが、日本へ渡られた後も素晴らしいお弟子様を輩出されました。中でも鉄眼和尚の一切経開版は...
お盆のいわれ お釈迦様の十大弟子の一人、目連尊者は六神通を得て、神通第一と言われておりました。ある時、目連は亡くなった母親がどうしているかと、天眼通力を使って調べてみると、なんと餓鬼界に落ちて苦しんでいるのがわかりました...
お施餓鬼の由来について お釈迦様に、いつもお仕えしている阿難尊者(アーナンダ)は毎日の生活の中でお釈迦様の説法を一番聞くことができたので「多聞第一」といわれておりました。救抜焔口陀羅尼経というお経の中に阿難尊者が遭遇した...