恩林寺の寺報『頭陀袋』は毎月1回発行しております。
和尚さんが首にぶら下げている黒い袋、お経の本・仏具・それにお布施…
なんでも入る袋から何がこぼれ出ますやら…

頭陀袋156 令和7年6月号
耳を洗う 私たちは毎日朝起きると顏を洗い口を漱すすぎます。風呂へ入って体を洗う。しかし耳を洗うということについて古田紹欽博士はこんなことを書いておられます。中国の堯帝ぎょうていが許由きょゆうに、帝位を譲ろうと申し出た。し...
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和尚さんが首にぶら下げている黒い袋、お経の本・仏具・それにお布施…
なんでも入る袋から何がこぼれ出ますやら…
耳を洗う 私たちは毎日朝起きると顏を洗い口を漱すすぎます。風呂へ入って体を洗う。しかし耳を洗うということについて古田紹欽博士はこんなことを書いておられます。中国の堯帝ぎょうていが許由きょゆうに、帝位を譲ろうと申し出た。し...
心のありか (続) さて先号はお母さんにはずいぶんお世話になったなあ。ありがたいなあ。このありがたいなあ。こそあなたの心のありかです。ということを伝えました。しかし、それだけでは心の説明にはなりません。人間は困ったもので...
自分の心とは (続き) さて頭陀袋153号に続き、心の在り処を探してみましょう。お母さんについて思い起こしました。 あの時こんなことがあったなあ。こんなお世話になったなあ。ありがたいなあ。ここです。お世話になったなあ。は...
自分の心とは 多くのお坊さんたちが、自分の心を捉えるためにはどうするか?そもそもどこに心が存在するかなど永い間、模索し、修行し続けてきました。一体、どこに心があるのか?(胸の辺り?)そこは肺でしょう。その隣は心臓。(お腹...
心とは ~法句経からの解釈~ 釈尊は「人の心は陸に釣り上げた魚のようにピチピチとして跳ね、あがき、少しもじっとしていない」と説き、心は捉えることが難しく、落ち着きがなくてしたい放題に暴れる厄介者と考えました。 日本人も心...
お寺の鐘 夕焼け小焼けで 日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴るお手々つないで みな帰ろ からすと一緒に帰りましょ♪まだ学校に入る前の子供の頃に覚えた唱歌。昔は高山でも明け六つ、暮れ六つ、というように時を告げる鐘が鳴りました。近...
大願を成就する 時は江戸時代、黄檗宗の鉄眼てつげん禅師と東大寺の公慶こうけい上人、曹洞宗の卍山まんざん禅師が集い、思いを語り合ったそうです。 私は日本ではまだ発行されていない『一切経』を開版したいのです。 東大寺の大仏様...
追善ついぜん・ 追薦ついぜん 今は亡き家族のために追善供養することは昔から遺族の務めとされてきました。追善は追薦と書くのが本来のようです。薦とは追いかける、薦める、供える、という意味です。追善とは『良い事をしてそれを自分...
和顔愛語 元文部大臣、永井道雄の母として、また、戦前の大衆政治家として活躍した永井柳太郎の妻として、さらには敬虔なクリスチャンとして知られた永井次代さんは、仏教にも造詣が深かったようで、こんなエッセイをのこしています。 ...
ひけらかさない。 最近読んだ本のなかに禅、シンプル生活のすすめ。と、題し曹洞宗の和尚さんが書いておられる中に素晴らしい一節がありましたのでご紹介いたしましょう。 黙っていても伝わるのが本当の魅力 自然と周りに人がたくさん...