2013年の寺報 頭陀袋です。
008号~018号まで掲載しています。
恩林寺の寺報『頭陀袋』は毎月1回発行しております。
頭陀袋018 平成25年12月号
人は使命に生きる 人生とは、生まれ、老い、病み、死ぬものです。なぜ人間は生まれ、死ぬのでしょうか? 仏教では以下のように説いて居ります。 「因縁によって生じたものは、また因縁によって滅する」生者必滅、会者定離であります。...
2013年の寺報 頭陀袋です。
008号~018号まで掲載しています。
恩林寺の寺報『頭陀袋』は毎月1回発行しております。
人は使命に生きる 人生とは、生まれ、老い、病み、死ぬものです。なぜ人間は生まれ、死ぬのでしょうか? 仏教では以下のように説いて居ります。 「因縁によって生じたものは、また因縁によって滅する」生者必滅、会者定離であります。...
真珠取りの苦労 あるとき、アナン尊者はお釈迦様に申し上げた。 「世尊は国の王者としてお生まれになり、樹下に端座されることわずか六年でお悟りを開き、仏となられました。そう考えますと仏果を成就することはそれほどむずかしいこと...
四門出遊 (生老病死) あるときゴーダマシッダルタ王子は城の外に出たいと思い、父王の許しを得て東の門から出られた。 そして馬車に乗って園林に向う途中、頭は白く歯は抜け落ち、痩せ衰えて腰の曲がった男を見られました。 王子は...
道場 道場といえば、まず思い浮かぶのは剣道、柔道の道場でありそれから、そろばん道場など、習い事の道場でしょう。座禅道場などというと「座禅をするところも道場なのか?」などと質問する人もいます。 実は座禅道場こそが道場の総本...
冥福・冥利・他生の縁 「冥」という字は暗いとか、遠い、 あるいは目に見えないものを指す字で、宗教的には、神仏の作用とかあの世 (冥土) のご先祖様についての語です。したがって『冥福』とはあの世の幸福を言い、「冥利」とは冥...
追善・追薦 今は亡き、家族のために追善供養することは昔から遺族の努めとなっていますね。「○○追善供養塔」などと墨書される卒塔婆も皆様にはおなじみでしょう。「死者の冥福を祈って読経などの善事を営むこと、仏事や法事をして供養...
業(その二)強情。強盛 あの人はゴウジョウだ。 ゴウジョウッパリだ。という表現があります。 自分を正当化して、他を受け入れない人を評していう言葉ですね。 ゴウジョウとは「強情」とか「強盛」に聞こえます。強情とはかたくなに...
業(その1) 業とは人間のなす行為、振る舞いのことであります。ふだん、この言葉はよく使います。たとえば(前世の宿業)とか(自業、自得)(業が深い)などのようです。この業には過去の業と、現在の業があります。過去の業は宿業と...
自己に勝つ 人間は常に「いわれなき恐怖」におののいています。たとえば死に対する恐れ、財産を失うのではないかという恐れ、また、子供に裏切られるのでないかというおそれなどであります。 このような恐怖や苦しみに駆られると人間は...
本家・本郷・本国 何の前触れもなくSさんがお寺をたずねてきました。「方丈さん、助けてください。私は自分の家に帰りたいのですが、誰も返してくれません。私の周りにはいつも四、五人の人が居て自由がありません。」というのでした。...