2014年の寺報 頭陀袋です。
019号~030号まで掲載しています。
恩林寺の寺報『頭陀袋』は毎月1回発行しております。
頭陀袋030 平成26年12月号
佛のお慈悲 世を救う 三世の仏の心にも似たるは親の情けなりけり。 子供がほめられれば、わたしが褒められたように、子供が成功すれば自分が成功したと、一瞬一時でも子供のことを思うお母さんの気持ちこそ、仏様のお慈悲に近いものは...
2014年の寺報 頭陀袋です。
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佛のお慈悲 世を救う 三世の仏の心にも似たるは親の情けなりけり。 子供がほめられれば、わたしが褒められたように、子供が成功すれば自分が成功したと、一瞬一時でも子供のことを思うお母さんの気持ちこそ、仏様のお慈悲に近いものは...
薬王山大寧寺住職、五島海南和尚を訪ねて 平成二十六年十月十八日、関市迫間、正渓寺を訪問した帰りに、美濃太田の大寧寺に住職、海南和尚を訪ねた。庫裏には人の気配はないが書斎の窓は開けたままで日当たりのいい場所にはむしろにたく...
信心の綱 (譬喩経より) ある国王が、大工の棟梁に命じて、とて も高く立派な石柱を建てさせた。それはあまりにも見事な石柱だったので王は、棟梁が他の国に出かけて行って同じようなものを建てられると困ると思い、棟梁が石柱頂上に...
断腸の猿 (動物・愛別離苦) 東晋の武将、垣温(かんおん)が長江の三峡を下る途中、その侍者が岸の岩場で遊ぶ一匹の猿を捕まえて船に乗せた。子猿は暴れてなき叫び助けを求めてその悲鳴は谷にこだました。このとき、山中にあって木の...
数珠の功徳 (信仰・数珠) お釈迦様が霊鷲山で説法されていとき、ナンダ国(古代インドの小国)のハルリ王が使者を遣わし、世尊に「我が国は辺境で、国も小さく、常に兵乱が起こって食物も高く、疾病が流行して人民が困っております。...
浄土に行ってきた僧の話 昔、中国に恵鏡法師という立派なお坊様が居られた。ある晩、夢の中でお体が金色に輝き、お顔はとても端麗なる一人の沙門(出家した坊さん)が現れた。その神々しさに思わず合掌し礼拝すると、沙門は「あなたは浄...
水ばなのおもてなし(因縁) ある和尚さんが、お檀下まいりに行ったところ、お婆さんが出てきて「ただいまご飯を炊きますからどうぞ召し上がってください。」と、親切にすすめるので「では遠慮なくご馳走になります。と、読経したあとで...
お施餓鬼の由来について 目連尊者(お釈迦様の弟子)はあるとき、自分の母は亡きあと、どうなっているかを神通力をもって探したところ、餓鬼道に落ちて、肉は痩せ衰え、骨ばかりで地獄のような苦しみを得ていた。 木蓮尊者は神通力をも...
施食のはじめ (施食、慈悲) ある僧が閑静な樹の下で一心に座禅して修行をしていた。すると樹のうえに猿が棲んでいて、僧が食事をしていたとき、食べ物がほしくなって樹から下りてきて僧のそばにやっきた。 僧が猿に残飯を与えると、...
施しを受けなかったバラモン(お金、無常) 昔、いろいろな宗教を信じている国王が居た。 ある日、善行をつみたいと思い七宝を積み上げてほしいものは誰でも一掴みずつだけ宝をとってよい。と告げた。国中の民が一掴みずつ宝を持ち帰っ...