2017年の寺報 頭陀袋です。
055号~066号まで掲載しています。
恩林寺の寺報『頭陀袋』は毎月1回発行しております。
頭陀袋066 平成29年12月号
雲 無心 「都市に住みビジネスに走り回る人々はつまらないことでいがみ合い怒鳴り合ったりしている。空を仰ぐことを忘れているからだ。 空はいい。雲が形を一瞬一瞬変えながら流れていく。こだわりなど、どこにもない。 雲は無心にし...
2017年の寺報 頭陀袋です。
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恩林寺の寺報『頭陀袋』は毎月1回発行しております。
雲 無心 「都市に住みビジネスに走り回る人々はつまらないことでいがみ合い怒鳴り合ったりしている。空を仰ぐことを忘れているからだ。 空はいい。雲が形を一瞬一瞬変えながら流れていく。こだわりなど、どこにもない。 雲は無心にし...
主人と貧乏神の話 先日、土蔵の中を掃除していたら三代前の和尚さんが読んでいた古い本が出てきました。心を練る禅の極致、中原南天棒(明治の禅宗の有名な和尚さん)の話でこんな話がありました。少し読みづらいですが、お付き合いくだ...
人生の旅も変化がある方が味わい深い 長野県塩尻市の曹洞宗無量寺東堂 (前住職) 青山俊董(あおやましゅんどう)師は曹洞宗の大教師として尼僧教育に努められ八十二歳の今もご活躍です。 今年九月、海竜社から出版された単行本は素...
人生三つの生き方 私たちの大先輩の布教師、服部祖承老師の著書に人生には三つの生き方がある。ということがありました。 大変味わい深いはなしでありますので、要旨のみ紹介いたします。 まず初めに蟻のような生き方。(食べるために...
人生、意気に感ず この句は中国唐の時代、魏徴(ぎちょう)という人の句だそうです。 この時代は三蔵法師が活躍した時代で唐の国が最も繁栄した時期に重なります。 魏徴は皇帝の信頼が厚く山東省の強敵を打ちに出かけたときその決意を...
三学 悟りを求める人が学ばなければならない 三つのことがあります。 それは、戒律と心の統一(定)智慧の三学であります。これをまとめて戒、定、慧(かい、じょ う、え)と申します。 道を修めるものの守らねばならない戒を保ち、...
売茶翁の話 黄檗山萬福寺は中国風のお寺として有名ですが隠元禅師が煎茶・番茶の習慣を伝えられ庶民の間に普及したことはあまり知られていません。 隠元禅師に付き添い日本に渡った独湛禅師は黄檗山第四代を継がれるのですが独湛禅師は...
仏師屋、東平の大里・恵比寿像 私は若いころ、ある旧家の信徒さんにおまいりに行った時の事です。 「アンちゃん、あんたは寺の子やで知っとっるかもしれんが、大黒さん、恵比寿さんは仏さまかな? それとも神様かな?」 「家ではな、...
諸惡莫作 衆善奉行 自淨其意 是諸佛敎 諸惡莫作 しょあくまくさ 衆善奉行 しゅぜんぶぎょう 自淨其意 じじょうごいぜ 是諸佛敎 ぜしょぶっきょう 中國の唐の時代の詩人、白楽天はあ...
おのれの主 おのれこそおのれの主。 おのれこそおのれの頼りである。だから何よりもまず、おのれをおさえなければならない。 私たちはしばしば自分を見失います。解っていながらじぶんではどうしようもなくなるのです。その理由は様々...