頭陀袋149 令和6年11月号
追善ついぜん・ 追薦ついぜん 今は亡き家族のために追善供養することは昔から遺族の務めとされてきました。追善は追薦と書くのが本来のようです。薦とは追いかける、薦める、供える、という意味です。追善とは『良い事をしてそれを自分...
追善ついぜん・ 追薦ついぜん 今は亡き家族のために追善供養することは昔から遺族の務めとされてきました。追善は追薦と書くのが本来のようです。薦とは追いかける、薦める、供える、という意味です。追善とは『良い事をしてそれを自分...
和顔愛語 元文部大臣、永井道雄の母として、また、戦前の大衆政治家として活躍した永井柳太郎の妻として、さらには敬虔なクリスチャンとして知られた永井次代さんは、仏教にも造詣が深かったようで、こんなエッセイをのこしています。 ...
ひけらかさない。 最近読んだ本のなかに禅、シンプル生活のすすめ。と、題し曹洞宗の和尚さんが書いておられる中に素晴らしい一節がありましたのでご紹介いたしましょう。 黙っていても伝わるのが本当の魅力 自然と周りに人がたくさん...
噺家のご縁 話下手の私はなんとか人並みに話ができないものかと、ご坊さま(東本願寺高山別院)に出かけたり、よそ様の行事を見学させてもらったりしておりました。そんな折に、毎月寺報を発行しておられる蓮乗寺様が落語の会をされると...
釈尊のおさとし 裕福な家の若い嫁であったキサーゴータミーは一人息子の男の子を幼くして亡くしました。気が狂い、冷たくなった死骸を抱いて巷に出かけ「この子を生き返らせることができないか?子供の病を治すものがいないか?」と訪ね...
お守りは自分の分身 お寺にお詣り下さる方から時々聞かれます。「和尚さん、どこのお守りが一番ご利益がありますか?」どうやらお守りというものを誤解しているようです。「お守りというのは、ご本尊様の分身。つまり仏様を一年の間、自...
美濃(岐阜県)の名僧栄叡大師について 時は奈良時代、聖武天皇の時代にさかのぼります。天皇は深く仏教に帰依し国を安定するためには仏教の教えを守り教理に基づいた政治を行おうと努めました。わけても平城京には法隆寺、興福寺、薬師...
沢庵禅師と柳生剣法 沢庵たくあん禅師という名前を聞いて思い起こされるのは沢庵漬け、大根の漬物ならだれでも知っている庶民の食べ物です。しかし沢庵禅師とはどんな和尚であったかはあまり知られていません。沢庵和尚は天正元年、但馬...
お彼岸の話 私たちがお寺から頂く法要の案内には三仏会さんぶつえというものがあります。 この他に毎年、春と秋に行われる彼岸会、宗祖様を偲ぶ遠忌おんきなどがあります。お彼岸は春分と秋分の日を中日として前後三日、それぞれの一週...
涅槃忌のお話 二月十五日は涅槃忌といって、お釈迦様が亡くなった日にちなんで御供養の法要を営みます。これを又は涅槃会と申します。涅槃とはインドの古い言葉(ニルグアーナ)を漢字に当てはめたものと思われます。迷いの日常が吹き消...