頭陀袋121 令和4年7月号
かんのんさま(続) 岩井戸の観音様「飛騨市古川町寺地」 昔から日本人は大きな石、大きな岩には神仏が宿るという考えがあったのではないかと思われます。飛騨の北端の笹ヶ洞には昔、向小島城というお城がありました。 このお城にはご...
かんのんさま(続) 岩井戸の観音様「飛騨市古川町寺地」 昔から日本人は大きな石、大きな岩には神仏が宿るという考えがあったのではないかと思われます。飛騨の北端の笹ヶ洞には昔、向小島城というお城がありました。 このお城にはご...
かんのんさま(続) 何年ぶりかで清峯寺へお参りさせていただきました。私たちの若いころはこの寺は鶴巣の尼寺と言われていました。 現在は無住ではありますが部落の方たち七十戸余りで隣接する白山社とともに大切にお守りされており、...
かんのんさま(続) かんのんさまは最もよく知られた仏様です。いえ、かんのん様は仏ではなく、実は菩薩さまと言います。菩薩は同じように見えますが違いがあります。 「仏」はブッダの和名で、お悟りを開かれた人のことで、お釈迦様が...
かんのんさま お寺へお参りするとご本尊の左右どちらかに観音様をお祀りしてあるお寺は少なくありません。または観音様がご本尊のお寺もあります。西国三十三観音等、全国各地に観音霊場があり、観音信仰は昔から日本人の心の中に生き続...
唯一道実和尚の血書華厳経 黄檗山萬福寺草創期、隠元禅師の侍者(お付きの和尚)を務める唯一道実という和尚がおられました。 此の和尚は、隠元禅師が中国黄檗山(古黄檗)で住職しておられたとき禅師の弟子として出家された方で、禅師...
袈裟の功徳 戦中派の世代もいよいよ次のステージを考えるようになりました。昔読んだ本も捨てるにはもったいない、しかしいつまでも押し入れにねむらせておくには…と、思いながら何気なく古本をめくっていると、読売新聞社発行の禅の世...
虎年とお正月 令和四年は寅年。十二支の三番目、動物では寅が充てられています。寅年のお守り本尊は毘沙門天。毘沙門天は仏さまを守護する存在として知られています。また、人々に財福を与えることから施財天とも呼ばれています。 正月...
師走回想 住職 古田正彦 それは数年前の師走、半ばを過ぎた頃でした。思わぬ方からの電話でした。 「お宅のお寺は黄檗宗ですね?実は、折り入って住職さんにお話ししたいことがありますので、一度お伺いしたいのですが、ご都合はい...
美人清水 それはまだ飛騨の国を金森公が治めるずっと前の話です。荒城郷、鶴巣の農家、与衛門の家に、近隣評判の美しい一人娘が居ました。噂を聞いた廣瀬城(現、高山市国府町)の殿様と、小島城(現、飛騨市古川町)の殿様の双方から「...
お母さん話を聞いてね 先般、中日新聞に掲載された「お母さん話を聞いてね」という見出しで岐阜県の主婦の方が投稿されているのを目にしました。新聞の切り抜き帳に保存していましたが、身近にある話としてここに紹介させていただきます...