【第一章 五節】 儀袋と入堂

入堂が許される日

いよいよ入堂が許される日がやってきました。
庭詰二日間と旦過詰三日間を乗り越えると、ここでも修行が出来そうだと認めていただけるのです。
早速、多くの和尚へ挨拶に伺います。その時に「儀袋」というものを渡します。
白い袋に赤く細い紙をつけたようなもので、中にお金が入っています。
これを指導してくださる方々に渡していくのですが、和尚は八人おみえですので一人 八袋用意する事になります。
自身を含め三人で二十四袋作りました。封筒も手作りのため、前日の夜はほぼ寝られず、翌朝はいつもより眠かったのを覚えています。

入堂

入堂する際は、袈裟をつけて大きな声で指導を請います。多くのことを学んでいきたいと思う反面、これからの生活に多くの不安がありました。先輩方についていけるのか、夜遅く朝早めに起きることから逃げ出したいと思わないか。
心の中は多くの感情が入り混じっていました。
とうとうスタート地点に立ちました。

もう逃げられません。
一体どのような生活が待ち受けているのでしょうか。

ここから先に、私たちは大変な生活を送ることになるのですが、この時は想像すらできていませせんでした。
お寺ならではの食事やお風呂、そして行事の事など話していきたいと思っています。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。