気分転換

気分というのは
気分というのは

雪に見とれている恩林寺の小僧です。

雪が降り、一層高山らしくなりました。
畑などに一面積もっているのを見ると、銀世界という言葉が似合いそうな気がします。
雪またじ(除雪作業)は嫌ですが、景色が良いと気分は高揚するものですね。

気分というのは

皆さんは、何かに気乗りしない時にどう対処していますか?
どこにもに行きたくない…、何もしたくない…、気分というものには斑があると思います。

私は学生の頃に、無気力状態になった経験があります。
何も出来なくなってしまいました。趣味に興じるわけでもなく、寝たり起きたりを繰り返し。
不必要な外出もしませんでした。
ご飯も一日一食あればよく、昼夜逆転状態で、
気分転換という言葉では解決できない悩みに支配され続けていました。

気分は、気持ちや感情と違い、快・不快が継続している状態を指します。
嫌だなぁと思ったことがずっと続いている時、気分が悪いなどと言いませんか?
それが更に続くと私が経験した時のようになってしまいます。
だからこそ、気分転換が必要なのです。

気分転換をしよう

人は皆さん、感情を持っています。
『嫌なことは嫌、好きなことは好き』私はそれで良いと思っています。
嫌な時間が近づいてくると余計に嫌になったり、遠足前はワクワクが止まらず夜も眠れなったり。

感情が続き、気分となった時は「気分転換」が大切だと私は思っています。
嫌なことの前には、次待っている楽しみを思い出してみたり、寝る時間を決めて目を瞑ってみたり…いわゆる「ケジメ」ですね。
どこかで心の行き先を変えないと、そのまま不調をきたしてしまいます。
気分が悪い状態で、嫌なことをするのは苦痛です。
寝不足では遠足を満喫できません。
心を丁度良いタイミングで変えないといつまでも気分が着いてきてしまうのです。

気分転換の色々な方法

気分転換には色々な方法があるようですが、人によって合う合わないがありますね。
話を伺っていて多いなぁと感じたのは、断捨離や部屋の模様替えです。
他にも音楽や映画やアニメなどの趣味に没頭されたり、散歩などの運動もよく聞きます。
しかし、失敗例も少なくないようです。
飲みすぎて二日酔いしたり、食べすぎて胃もたれになったり…。
無駄遣いをして、余計に心配事を増やしたり…等々、気分転換は難しい側面もあるようです。

座ってみる

座って気分転換になんかなるか~!!その程度ではどうにもならん!!
そう仰らずに、座ってみませんか?坐禅してみませんか?
手足を組んで動けなくなり、背筋を伸ばして固まった姿をした、あの坐禅です。
その姿だけ見たら、ストレスで固まった自身と被りませんか?
たくさん頑張った(頑張りすぎた)姿が自身のストレスが溜まった状態だと思います。
そこで頑張りすぎない姿の坐禅は如何でしょうか?

坐禅のススメ

坐禅と聞けば、お寺への勧誘?とも思われがちです。
しかし、私がお伝えしたいのは『自宅でもできること』という事です。
手足を組んで、その手足を頑張らせない。
頭(知識)で先々のことを考えることを止めて、考えることを辞め頭を頑張らせない。
心(気分)にある色んな思いを一時だけ忘れて、心を頑張らせない。
頑張らせない坐禅の仕方がわからない方だけは、お寺で方法を聞いてみてください。
体験できる機会もありますので、一度活用されては如何でしょうか?

賢明に努力し続けストレスだらけの頑張り屋さん。
そんな方に『自身を頑張らせない坐禅』を私はおすすめしています。

周囲を見てみる

周りには多くの人がいます。
頑張りたくても頑張れない人。
自分と一生懸命戦っている人。
知らない所で努力している人。
一見、羨ましく見えてしまう人でも、見えないところで苦労している人がほとんどです。
周りを見渡し、困っている人がいたら、声をかけて欲しいと私は思っています。

私の気分不調が続いた時、自分からは言い出しにくいものでした。
だからこそ周囲の気付きや言葉が大切なのだと思います。

小僧さん

もし、私でよければお話を聞きたいと思っています。
辛いことはお互い様、楽しいことはお陰様。
良いも悪いも聞いて欲しい話はたくさん聞きたいと思っています。
どこかの国の首相の「聞く力」ではありませんが、多くのお話を聞いて、少しでも気分転換できるように努めたいと思っています。
困り事は恩林寺へ!いつでも御相談ください!

小僧合掌

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。