【第一章 四節】 旦過詰

坐禅三昧の…

小鳥が鳴いており、風の音が聞こえます。
私たちは長い廊下に並び、壁に向かってひたすら「坐禅」をしています。
朝の七時半頃から夜の九時頃まで、ご飯以外の時間は全て座禅する時間となっており、そんな生活が三日間続くのです。

これを「旦過詰たんかづめ」といい、僧堂に入るために耐えられるか試されているのです。
私は一日が長く感じました。
晴れの日もあれば雷雨の日もあり、参拝客の話し声が聞こえる時もあれば動物たちの鳴き声が聞こえる時もありました。
この長い時間で私は「一体これからどうなるのだろう。」と思いました。
一日が長く感じると、僧堂を卒業できる日が来ないのではないか?などと考え込んでしまいます。

隣の同夏(一緒に入堂した人)は身体が固く、座禅の格好が出来ず、半泣きの状態で耐えていました。きっと精神面はもちろんのこと、身体面でも苦しかったのでしょう。

歯を食いしばって頑張る姿に、私も負けていられないと思いました。

坐禅以外にも

旦過詰では、九時頃まで座禅した後に勉強する時間があります。
僧堂でのルールや仏具の鳴らし方などをノートに書いて覚えるのです。
やはり規則正しい生活にはしっかりとしたルールがあり、それを一つでも破ると僧堂を追い出されてしまいます。
粥座しゅくざ(朝食)と斎座さいざ(昼食)では合図の仕方が違ったり、法要によって鳴らし方が違ったり…。
失敗後の警策(木の棒)怖さに私たちは必死で覚えようとノートに書き込みました。
さて最終日の旦過詰が終わり、翌日には入堂することができるようになりました。
お世話になる和尚さん方へ挨拶をする為、夜中に「ある物」を作ることにしました。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。