小僧さんの雲水日誌です。
大学三年生の頃、学校を休学して萬福寺僧堂へ入ることを決めました。
そこでの生活のお話です。
雲水日誌【第五章 二節】 殿司
殿司 法要の準備や諸堂の管理 目覚めと、お寺に吹き込まれる命 早朝、静寂を破る巡照板の音が、雲水たちの眠りを解きます。その直後、暗闇に包まれていた本堂や回廊に、ぽっと温かな灯りが灯ります。それは、殿司でんすの手によって、...
小僧さんの雲水日誌です。
大学三年生の頃、学校を休学して萬福寺僧堂へ入ることを決めました。
そこでの生活のお話です。
雲水日誌殿司 法要の準備や諸堂の管理 目覚めと、お寺に吹き込まれる命 早朝、静寂を破る巡照板の音が、雲水たちの眠りを解きます。その直後、暗闇に包まれていた本堂や回廊に、ぽっと温かな灯りが灯ります。それは、殿司でんすの手によって、...
雲水日誌巡照 萬福寺の一日を告げる役職 早朝の静寂を破り、コン、コンと響き渡る木版を叩く音。それは、まだ夜の帳が深く垂れ込める中で、萬福寺の一日を告げる最初の合図です。寺院全体に生命の息吹が吹き込まれる瞬間。この厳かで大切な寺の...
雲水日誌🧹 煤払い 12月13日、萬福寺では煤払いが行われます。柄の長い箒を準備し、山門から法堂まで天井や屋根の隙間を掃除していきます。私たちは前日に準備をして眠りにつきました。 珍しい雪景色 翌朝、同夏が私の布団に飛び込んでき...
雲水日誌土砂作業 雨が降り続いたある日、萬福寺は豪雨に襲われました。 豪雨による境内の被害と緊急出動 境内の松の木は落葉し、廻廊横の排水溝を塞いでいきます。まるで大きな水溜まりのような状態になってしまいました。私達は緊急出動。雨...
雲水日誌線引作務 毎月14日と月末は、全ての御堂を綺麗にします。仏像に付いた埃を払ったり、香炉に埋まった線香を取り出したり。石畳はモップで磨きます。猛暑日でも堂内は涼しく、快適に作務をしていました。しかし突然、和尚から「線引」を...
雲水日誌炎天下の作務と、突然の異変 真夏の日差しが容赦なく降り注ぐ境内。一年を通して緑を保つ常緑の松は、隠元禅師が「枯れることがない」と植えられたと聞きます。その生命力は確かに尊いもの。しかし、作務に励む私たちにとっては、季節を...
雲水日誌軽い気持ちで萬松院へ 知客(師匠)から「道具はいらないから少し手伝ってほしい」と言われ、軽い気持ちで萬松院へ向かいました。同夏のみんなも簡単な作務だと思って喜んでいたのですが、到着すると知客さんは作務衣姿で頭にタオル。そ...
雲水日誌開山堂の裏 朝の静寂を切り裂くように、知客和尚が駆けてきた。「開山堂の裏を修理してほしい」その言葉に導かれるように向かうと、そこには崩れた階段と泥に埋もれた排水溝が広がっていた。まるで長年の苦しみが形を持って訴えかけてい...
雲水日誌草抜き 春から夏へと季節が移り変わるにつれ、生命力溢れる草花たちは目覚ましい勢いで成長します。しかし、その勢いは私たちの悩みの種となる雑草にも及ぶのです。そんなある日、本山の和尚様から、普段は足を踏み入れない「法堂の裏」...
雲水日誌屋根瓦修繕 大変だった作務で思い出されるのは、屋根瓦修繕のお手伝い。東林院さまから屋根瓦を変えたいため、手伝ってほしいと依頼がきました。早速道具を整え伺いました。 東林院さま 到着して屋根を見上げると、ブルーシートだらけ...