【第四章 二節】 屋根瓦

【第四章 二節】屋根瓦

屋根瓦修繕

大変だった作務で思い出されるのは、屋根瓦修繕のお手伝い。
東林院さまから屋根瓦を変えたいため、手伝ってほしいと依頼がきました。
早速道具を整え伺いました。

東林院さま

到着して屋根を見上げると、ブルーシートだらけ…。
体が軽い私ともう一人が上に上って確認することになりました。
同夏と協力してシートをはがすと、崩れかけのボロボロの瓦が現れました。
私達は落ちないように一枚ずつ下に運んでいきます。
気温は40℃超えの酷暑。瓦からの反射熱。
まさに灼熱地獄。
水分を取ろうにも、水筒の水は白湯へと変化。
屋根下で作業する同夏はその影の中で笑顔で作業。
涼しそうで、はんちくたい(腹立つ)な~と思いつつ作務を進めました。
日が沈みかけた頃、全ての作務が終わり、東林院の和尚さんからスイカの差し入れを頂きました。
甘味と冷たさが疲労した身体に染み渡ります。
学生の頃の夏を思い出したかのような勢いで食べ尽くしてしまいました。

開浴時間に

そして開浴の時間。
顔を洗おうとするとヒリヒリと痛みが…。
反射熱で焼けていたようです。
すると屋根下で作務していた同夏は「腰が痛い」と嘆いていました。
話を聞くと見た目以上に重労働だったそうです。
苦労した分、充実した一日をみんなで迎えられたような気がしました。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。