寒い時期が苦手な恩林寺の小僧です。
12月1日が、今年もついにやってきました。
そうです!臘八大摂心がやってきたのです。
今年も本山の大摂心に参加しようと思っておりましたが、新入社員の私には時間がありませんでした…😭
臘八大摂心とは
臘八示衆
摂心の日程のうちに「提唱」という時間があります。
師家(禅堂での師匠)の法話を聞きます。
臘八大摂心の提唱では「臘八示衆」を勉強します。
昔は夜に提唱があったため、第1夜から第7夜まであります。
解説しますと言っておいたくせに、はや一年が経って😅しまいまいました。
今回より、徐々に解説していきたいと思っています。
第1夜
最初の夜は、坐禅の仕方について解説しています。
厚く坐布団を敷き、結跏趺坐をして(両足を組んで)
腰回りはゆったり、腰骨を起し背筋を伸ばします。
座禅三昧に入るには、(無量三昧する)には数息観が最善である。
禅問答を考えるための最初の入り口である。
さあ、努力しなさい。
数息観というのは、数を数えながら息を整えることです。
座禅をしようとしても、心が落ち着かないとしっかり座れません。
ひとーつ、ふたーつ、みーっつ…。
心の中でゆっくり数えながら座るのです。
数が気になってしまう方には「一息観」が良いかもしれません。
ひたすら、ひとーつ、ひとーつと心の中で唱えるのです。
私は、3まで数えると心が落ち着きました。
というより、落ち着きすぎて眠気が…
気づくと警策を持った先輩が目の前にいました。
臘八大摂心については記憶があるようなないような…。
一年で一番過酷だと今でも思っています。
恩林寺でも、摂心期間中に何かしたいと考えています。
坐禅会などできたらいいですよね。
次回は第2夜、第3夜の解説をしたいと思います。
小僧合掌
昔、お釈迦さまは12月1日から菩提樹という木のふもとで7日間の坐禅をしました。
そして、8日の朝に悟られたのです。(これを成道といいます。)
同じ体験を私たちも行い、一歩でも悟りに近づこうという考えから始まりました。
12月のことを「臘月」と呼び、8日間座禅するので、臘八大摂心といわれています。
8日目の朝には「成道会」という法要を行います。
12月号に掲載される雲水日誌に記載されていますので、ご覧いただければ有難いです。