贈り物とは

あと一ヶ月ほど経つと、クリスマスの時期となります。
なぜか、恩林寺でも飾り付けをしています。
それは…
小僧は催し物が大好きだからです！
プレゼントについて、あるお話が残っています。

贈り物とは

昔、お釈迦さまを敬う人もいれば、その人気を妬む人もいました。
ある男は、周囲から崇められるお釈迦さまに悪口を浴びせました。

貴様はただの人気取りだ！

しかし、お釈迦さまは何も言い返しません。
嫌な顔ひとつもしませんでした。
男はそれを良い事に、更に罵詈雑言を浴びせました。
それでもお釈迦さまは何ひとつ動じませんでした。
男は喋り疲れ、

どうして貴様は抵抗しないのか？

するとお釈迦さまの口がやっと動きました。

ある人は贈り物をしました。しかし贈られた人は拒否したのです。
その贈り物は誰の物になりますか？

それはまだ贈ろうとした人のものだろう

私は貴方の言葉を何一つ受け取りませんでした。
したがって、その言葉は貴方自身に返っていったのです。

男は我に返りました。
それからというもの、お釈迦さまを慕うようになったそうです。

悪事は返る

悪いことをすると自分に返ってくると教わった事はありませんか？
善因善果、悪因悪果…まさにその通りだと思います。
他人に暴言を吐く時、相手に対して一方的に言葉を押し付けています。
お釈迦さまのように何一つ聞く耳を持たなければ、その悪は空気をさまよいます。
そして、時を経て悪口を放った本人に返ってくるのです。
良い事は受け入れられます。
そしてお返しが向こうからやってきます。
今すぐではなくとも、いつかどこかで縁は繋がっているのです。

誰に影で言われていると思ったら？

これは私自身の経験にもありますが…。
何か裏で言われているんじゃないか？と不安になる時がありませんか？
自分以外で集まっていたり、目の前でコソコソされたり…辛い時があると思います。
もし、裏で言われているとしても、その言葉は裏の世界でさまよいます。
結局は噂話をする人の元に返っていくのです。
そう思うと少しは気が楽になるかもしれません。

かの有名なイチロー選手はこう言っています。
「その人の前で悪口や陰口を言えますか？」
「その人の前で言えるのであれば言ってもいい」
自身に言葉が返る覚悟が無いのであれば、言えないですよね。
反対に言えるのであれば、ぜひ本人に話してみてもいいかもしれません。
相手にとって何か気付くきっかけになるかもしれませんからね。

私は陰口は多分無いですが、悪口は言ってしまっている気がします。
テレビドラマ見ていると、「おい！ここでチューしろよ！なんでだよ！」なんて。
（これは悪口に入るのか、文句なのか）
しかし、悪いと思っていることはしないのが一番ベストだと思います。
また、誰かのためになるのであれば、悪口ではなく諭すように教えてあげるのも良いですよね。
きっと善因善果になるはずです。
世界中の言葉が優しくなれたらいいなぁ！そう思って精進していきます！

追記：サンタさんにそろそろ手紙を書かないと！😆

小僧合掌