【第四章 七節】 線引作務

線引作務
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線引作務

毎月14日と月末は、全ての御堂を綺麗にします。
仏像に付いた埃を払ったり、香炉に埋まった線香を取り出したり。
石畳はモップで磨きます。
猛暑日でも堂内は涼しく、快適に作務をしていました。
しかし突然、和尚から「線引」を頼まれました。
禅宗寺院の庭で見かける白砂に線を引く作業です。
萬福寺には4箇所ありますが、そこは陽のあたる場所。
同夏は誰がやるかジャンケンする事になりました。
結局私ともう一人が負け、線引をする事に。

実際の作業では

猛暑の中、重い専用器具で引いていきます。
相手は白砂のため、なかなかの力仕事。
しかし不器用な二人が行うと線が斜めになってしまいます。
汗だくになりながら、引いた箇所を何度もやり直し、ようやく一箇所目が完成しました。
残りの三箇所もお互い助言しながら作務をしていると、堂内作務を終えた器用な同夏が合流しました。
交代するとあっという間に引き終えてしまいます。
私は飛び出した石を掃除するだけ。
なんとか夕方までには全ての白砂が綺麗になりました。

作業後に

器具を片付け、僧堂に帰っていると…参拝客の子供が白砂の上を歩いているのを発見!
やっとの思いで綺麗にした場所に足跡が付く様子を見て落胆しました。
しかし、子供らは楽しそうに遊んでおりました。
その様子に怒りも忘れ、また明日綺麗にしようと同夏で話して帰りました。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。