【第二章 六節】 墓掃除

【第二章 六節】 墓掃除
【第二章 六節】 墓掃除

墓参り

九月になると萬福寺には墓参りに来られる方が多くなります。
雲水は参拝者と共に手を合わせ、お経を読む「墓経」をします。
霊園の地蔵堂があり塔婆供養も行います。

墓掃除

少しでもお墓参りのお手伝いになればと思い、雲水全員で作務開始。
まずは、霊園の横の垣根を整えます。
作務をしていると、私に向かって虫が跳んできました。
虫が大の苦手である私は驚いて尻餅をついてしまいました。
数匹の虫に怯えている私の姿を、同夏たちは助けることなく大笑い。

草抜き

垣根を整えた後は、草抜き。
各々のお墓やその道の途中に生えている雑草を抜いていきます。
日差しが暑い中の手作業。
日陰の草しか抜かない先輩を横目に汗を流しました。
敷地が広いので雲水だけでは手が足りず本山の職員さんにも手伝って頂きながら、1週間程度で霊園を綺麗にしました。
いざ、法要と墓経の日を迎え…沢山の方がお墓参りに来られました。
墓掃除をする老夫婦、手を合わせる子供たち、木魚を落として追いかける同夏。
色々な方がおられました。
まさに仏心が集まっている場所だなぁとぼんやりしていると
「ちょっと、そこの雲水さん!」
おっと、私も呼ばれました。
よし、墓経に行って参ります。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。