花粉症が辛い恩林寺の小僧です。
とうとうこの時期がやって来ました。
今年は花粉症に加えて黄砂が来ております。
ダブルパンチを食らっている私は、目も鼻も大変な状態です。
眼横鼻直
目と鼻に関する禅語に「眼横鼻直」という言葉があります。
漢字のまま、「眼は横についていて、鼻は真っ直ぐ(縦)についている」という意味です。
当たり前じゃないか!これが禅語なるの?と思われる方もおられるでしょう。
私も、目が縦に付いていたり、鼻が横に付いている人を見たことがありません。
あるとすれば、お正月の福笑いの顔ぐらい…。
実は、この言葉はありのままの姿や形を見る大切さを教えているのです。
言葉の由来
この「眼横鼻直」という言葉は曹洞宗の道元禅師が伝えました。
中国の如浄禅師の元から日本に帰ってきた時、「何を中国で学んだか?」と聞かれた時に話したそうです。
これだけ見たら、学んでないように見えちゃいますね。
しかし、道元禅師は続けてこう言います。
「仏教における悟りは特別なことでは無いんだよ。眼横鼻直のように、ごく普通でごく当たり前のことなんだよ。」
つまり、私たちは修行が大変なあまり、悟りは特別なものだと勘違いしているのです。
そのまま見てみると、意外とあっさりしたものなのかもしれません。
ありのまま
他人を見る時、眼鏡を通して見てしまう人が多くいます。
あの人は怒りっぽい人だ、この人はケチな人だ。
自身の体験を元に勝手に決めつけていませんか?
恋は盲目というくらい、好きな人の嫌いなところは見えません。
反対に、嫌いな人の良いところも見つけにくいものです。
感情という眼鏡を外してみると、その人のありのままが見えてくるのではないでしょうか?
これを仏教では「正見」といいます。
正しく物事を見ることが大切なのです。
もし、それが苦手な人は、第三者の立場を意識して物事を見てみると良いでしょう。
自身の悪い部分も見えてくるかもしれませんよ?
小僧合掌
正しく見る事は大切です。
しかし感情はどうしても付いてきてしまいます。
好き嫌い、得意苦手、したいしたくない。
やる気が出ないことも、正しく見てみると出来そうな気がしてくるかも?
私は花粉症と黄砂で大変な目にあってます。
アレルギーでない人が羨ましい!
しかし、これも修行だと思えば耐えれ…ません、ハックシュン!
本日も精進していきます。