かんのんさま(続)
「頭陀袋」はこのところ、飛騨のかんのんさまの世界をご案内してまいりました。
あれこれしているうちにもう、年末年始を迎える時期となりました。
この時期は、ふと我に返る時期とも言えます。年末(これは反省の時期)年始(これは希望、計画の時期)です。
観音霊場第十八番恩林寺では毎朝、観音経を唱えます。
このお経は正式には妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五と申しまして法華経二十八品のうち二十五番目のお経です。
先日、洞門(曹洞宗)の老師様よりお借りした本の中に素晴らしい一節がありましたので、皆様に紹介いたします。
如来使(仏様のお使い)
仏が世を去ったのちにこの世に人間として生まれた人がある。
多くの人間を憐れむゆえに悪世に生まれて広く法華経を説く人がある。
まさにしるべし
この人は如来の使いであり
如来につかわされて如来のすることを代わって行うのだ。
そんな人が時々、この世に現れ、大勢の人たちのために法華経を説く。
一句でも一偈でも人の幸せになるようにと、その人は法を説く
そういう人を如来使と呼ぶ。
あなたの周りにも如来使がいるかもしれないのだ。
(次にこの一行を加えたい)
これこそかんのんさまなのだ。と。
老師様は時々おっしゃいます。
「仏様の教えは学問的にどうこうと論ずるよりも、実践が大切。毎日の行動を自分の体で覚えることが大切なのだよ。と。菩薩行ということを具体的にご指導いただいております。
愚鈍な私ですが…。
年始の各檀信徒様訪問について
一月二日よりお寺から各檀信徒様へ年始にお伺い致します。
気象その他の影響で変更になる場合がございますので、ご了承下さい。
二日 | 中山、下岡本町 |
三日 | 中山、下岡本町 |
四日 | 高山市内 |
五日 | 国府・飛騨市方面 |
今月の言葉
いつもニコニコした顔でいなさい。怒りの拳も、笑った顏は打てまい。
白隠禅師
実際に配布された頭陀袋の表紙には、黄檗山禅堂 白衣観音座像が印刷されておりますが、撮影禁止だったところを特別な許可を得て撮影・使用しております。画像拡散防止の為、ウェブ上では異なる画像を使用しております。
ご了承下さい。
住職合掌