億劫

億劫だなぁ
億劫だなぁ

まだまだ暖房器具が手放せない恩林寺の小僧です。

極冷えの朝に、ファンヒーターの灯油が無くなったので給油を開始しました。
しかし5秒も経たずに電動ポンプがうなり始めました。
なんと!ポリ容器の灯油が無くなったサインです。
「こんな寒い時に限って無くなるなんて…億劫おっくうだなぁ」と思いつつ…😱
予備のポリ容器に電動ポンプを差し替えて給油しました。

億劫

様々なことをするのに気が進まなくて、とても面倒くさい気持ちを億劫と言います。
気乗りしない事なんて、生きていればたくさん出会いますよね?
お腹は空いているのに、折角コタツに入ってるのに、食事を作るのが面倒だな~とか🙄
或いはブログ記事の草案はあるのに、記事を作るのが…とか😁
まぁ、多くの感情に振り回されて生活していますから仕方ない部分かもしれません。

仏教語

同じ漢字を用いて億劫おっこうと読む仏教語。
劫とは仏教の言葉で、とても長い時間を表現したものです。
雑阿含経にでてくるお話です
それは天人が一里四方(一里は約4キロ)の大きな岩石を薄衣で百年に一度払います。
しかし薄衣で払っても、その岩石はなかなか削られていきません。
そのような事が繰り返され、この大きな岩石がすべて砂になるまでの時間。
それが一劫の単位だと言われています。
宇宙の始まりから終わりまでの時間が一劫という説もあるそうです。
その一劫が億単位なんて…想像できない程の長い時間なのでしょう。

面倒との違い

億劫と同じような意味で使われる言葉に面倒というのがあります。
面倒とは、わずらわしいことや手間がかかることを意味する言葉。
とても似ているので、使い所を間違えそうになりませんか?
面倒には億劫のような気が乗らないという意味合いは含みません。
手間がかかるという、その事実をあらわしているだけです。
気乗りしないことを強調して伝えたいときには、面倒ではなく億劫を選びましょう。

小僧さん

岩石が「一億個」も無くなる時間を億劫と言います。
でもそんなに長い間、動かなかったら…気が乗らなかったら…と考えてみました。
そうなると、私自身が岩石と間違えられてしまいそうです😅
気が乗るかどうかではなく、やるべきことに懸命に向き合いたい。
そう思い直した極冷えの朝でした。

小僧合掌

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。