臘八示衆 第二夜&第三夜

臘八示衆 第二夜
臘八示衆 第二夜

努力が苦手な恩林寺の小僧です。

コツコツやるよりも一気にやってしまいたいことはありませんか?
私は夏休みの課題は、始まってすぐに終わらせるタイプでした。
皆さんはどうでしょうか?
今はコツコツ努力することの大切さを学んでいるところです。
さて、今週は第二夜、第三夜について解説いたします。

臘八示衆 第二夜

「一人道を成じて真に帰すれば、十方虚空尽く消殞す」このような言葉があります。
修行をしていると、護法神(協力者)や魔障神(妨害者)が出てきます。
私たちの心の中で、志が強い人には護法神が引き寄せられます。
しかし、少しでも魔が差したときは魔障神が現れるのです。
仏道を歩むには、四弘誓願を起こし、誰かの為に何かをする事が大切となってきます。
そして、その思いを持ち続けるには、大きな志が必要なのです。

四弘誓願

衆生無辺誓願度…多くの人を幸せにするという誓い
煩悩無尽誓願断…煩悩を打ち切るという誓い
法門無量誓願学…多くの仏の教えを学ぶという誓い
仏道無上誓願成…仏道を歩み仏になるという誓い

例えば…

例えば、弓を修行する人は、一回一回全力で的に当てようとします。
最初は当たらなくても、志を持ち続け精進することで、当たるようになり、ど真ん中が狙えるようになります。
坐禅も同じなのです。
一回一回、大憤志(大きく燃える志)で行なう事が大切なのです。
きっと、最初は足が痛いだけでも、いつの間にか悟りまでいけるようになるかもしれません。
全身全霊、コツコツと修行することが大事なのです。

臘八示衆 第三夜

仏教は、師から弟子へと伝わって今に至ります。
過去に伝わえてきた修行者のことを伝燈の菩薩といいます。
また、その修行者を支えている方々を護法の菩薩というのです。
私小僧にとっては、和尚さんが伝燈の菩薩で、檀信徒さんや周りの方々が護法の菩薩ですね。
どちらかが居ないだけで修行は出来なくなってしまいます。
師匠からの教えが大切であっても、修行する人が生活出来なくては意味がありません。
白隠禅師は「護法」を大切にしなさいと説いています。
しかし、代々伝えられてきた教えが無ければ、仏教はこの世にありません。
私たちもご先祖様が居ないと生まれてきていないのと同じです。
だからこそ、手を合わせて感謝するのです。

いざ坐禅

そして、いざ坐禅をする時は、両方の思いや願いに恥じぬよう、しっかりと座るのです。
まず腰骨を起こし、背筋を伸ばし、お腹に「気」を満たします。
一つも妄想を起こさず、六根(眼・耳・鼻・舌・身・心)が綺麗であるように保ち続けます。
すると、仏様も「こんな綺麗な場所(身体)なら…」と入り、やがて仏と一体になれるのです。
「勤べきの一日は貴むべきの一日なり。勤めざるの百年は恨むべきの百年なり」
しっかり努力しなさいと説いています。

小僧さん

かなり長い文章なので、要点をまとめています。
本来はいろいろな例え話が出てきます。
そして、一言でまとめるのであれば、
「正しい座禅を毎日続けよう!」ということではないでしょうか?
周りに助けられて私が今ここにいる。
この事に感謝し、恥じぬよう精一杯頑張っていきたいと思います。日々精進!
来週は第四夜と第五夜をお話しさせていただきます。

全国で現在、大摂心を修行されている方々、心より応援しています。
良い暁天の空が見れますように。

と末筆にて失礼いたします。

小僧合掌

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。