頭陀袋089 令和元年11月号

滅相もない

「滅相もない」と言えば「とんでもない」という意味とほぼ同じで、あるべきことに対し、否定的に使われる言葉です。 また、「滅相もない」と「疎相な」が似たような意味なのは、とんでもないことなのか…。 とにかくここでは滅相について考えてみましょう。

●諸行は無常である。

まず、お釈迦様の教え。 『無常』の姿をよく観察しますと生・住・異・滅の四つの相に分かれていることがわかります。つまり、

  • ①生じたあと
  • ②しばらくその状態にとどまる
  • ③やがて状態が変化して
  • ④消滅してゆきます。

私たち人間も、生まれ、成長し、老化し、死んでいきますね。 これこそ、因縁によって生じた一切のものが、たどる道なのです。
『滅相』とはこの四つの相の姿で有為法が現在から過去となってゆくのを成立させる原理です。
『有為法』とは現象界の一切の事物のことで、私たちはその因果関係によって輪廻し生存しているといえるでしょう。ところで、仏教の目指すところは、この滅相を滅し終わることで、いろは歌の三句目、「有為の奥山けふ越えて」はこのことを言っています。そして四句目、「浅き夢みしゑひもせず」は有為の世界から無為の世界、すなわち寂滅という絶対的存在に入り、もう輪廻することも迷うこともないところに到達する。 この境地がいわゆる不退転位であり涅槃ということになります。
それは明るいお悟りの世界です。
私が減相の話をするなど「滅相もごさいません。」と申したかったのですが、少しでも功徳になれば幸いであります。

諸行無常いろはにほへど ちりぬるを
是生滅法わがよたれそ つねならむ
生滅滅己うゐのおくやま けふこえて
寂滅為楽あさきゆめみし ゑひもせず

歴代和尚様の報恩法要及び永代詞堂、檀信徒各家追善法要

歴代和尚様の報恩法要及び永代詞堂、檀信徒各家追善法要、九月二十三日(月)に無事勤めさせて頂きました。
当日は古川町アルプス薬品工業株式会社管理薬剤師、太田慶隆氏(住職の友人)に口演をお願いしました。
『漢方と健康について。』と題し、健康の維持には薬に頼りすぎないこと。 テレビの宣伝に騙されないこと。 昔からいわれている民間薬は案外よく効く。 胃腸を大切にし、よく歩くことが健康につながる。など、興味深い話で好評でした。
お手伝いいただいた和尚さんからも「うちの寺にも話にきてもらえんかなあ。」という有難いお言葉も頂きました。

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古田住職
皆さん、こんにちは。住職の古田正彦といいます。 私は「お寺に行こう 和尚さんと友達になろう」をキャッチフレーズに進めています。 小さなきっかけでも仏様と結ばれることを喜びとしています。