頭陀袋018 平成25年12月号

人は使命に生きる

人生とは、生まれ、老い、病み、死ぬものです。なぜ人間は生まれ、死ぬのでしょうか?

仏教では以下のように説いて居ります。

「因縁によって生じたものは、また因縁によって滅する」生者必滅、会者定離であります。つまりは生があるから死があり、出会いがあるから別れがあるのです。又、はじめがあるから終わりがあるのと同じことです。万物はすべてこのように、人間だけが例外ではありません。ですから、決してもだえたり悲しんだりするものではないのです。

さて、人は因縁によって生まれた以上、生きなければなりません。いかに生きるかが今後の大きな課題であります。そこで、ひとつの生き方として、表題のように「人は使命に生きる」があります。人は、この世に生まれた以上、好むと好まざるにかかわらず、何らかの役目を果たさなければ生きられないということであります。

ところで、人生を、劇場にたとえることがあります。演劇は、筋書きに基ずき、それぞれの役割に応じて、みんなが一致協力してこそ立派な演劇ができるのです。私たちは社会と言う大きな舞台で、人生と言う演劇を成功させるためにそれぞれ、役割分担をしているのであります。自分の役割は何か?つまり自分の使命は何かとしっかり自覚して最善をつくさねばなりません。・・・・・らしくと言う言葉がありますが、たとえば男らしく、女らしく、子供らしく、母親らしく、のようにです。自分の役柄をしっかり自覚して一生懸命、演じることが大切であります。そのほか、人には、いろいろな役目があります。あれもこれも、と沢山の役割をこなさなければならないこと もあります。その役目をしっかり果たすということがいかに生きるか、ということになります。

主役、脇役、よい役、悪い役、難しい役、 優しい役、さまざまありますがみんな大切な役なのであります。その役割をいかに演じていくかは、その人自身の問題であります。立派に正念場を作り、自分の使命を尽くしたいものであります。

除夜の鐘

私たちがこの一年犯した悪い行い、罪、穢れを百八の鐘をつくことにより懺悔(反省)し、心の洗濯をして新しい歳を迎えましょう。どなたでも参加ください。

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古田住職
皆さん、こんにちは。住職の古田正彦といいます。 私は「お寺に行こう 和尚さんと友達になろう」をキャッチフレーズに進めています。 小さなきっかけでも仏様と結ばれることを喜びとしています。