頭陀袋012 平成25年6月号

業(その二)強情。強盛

あの人はゴウジョウだ。 ゴウジョウッパリだ。という表現があります。 自分を正当化して、他を受け入れない人を評していう言葉ですね。 ゴウジョウとは「強情」とか「強盛」に聞こえます。
強情とはかたくなに意地をはること「強盛」は欲の心が強くさかんなことですね。

三毒強盛とは、貧(怒り)、眼(むさぼり)、痴(愚痴)、三毒がさかんで欲張りの塊になっていることです。 強情、強盛のどちらのゴウジョウも、 そんな風になることはよい事ではありません。
強情(強盛)な人は相手に 不快な思いをさせるばかりで無く自分も孤独になって寂しい思いをいたします。
「何かのことで人と言い争いをした。 相手を言い負かしたものの、あとでとても寂しい思いをした。その後、その 人とは口もきかなくなり、友達を失った、、、、、。そんな経験をお持ちの方はあんがいおおいのではないでしょうか? 私たちはみんな自分が正しいと思いこんでおります。その反動で、相手が悪いと決め付けてしまい自分をえこひいきするように出来ています。 (これも業というものでしょうか?) そうしなければ自信ももてずやる気も沸かず、自分を情けなく思うだけだからでしょう。 自分が正しいと思うことは生きることの原動力になっています。 しかし強情の域に踏み込むことは避けましょう。
過ぎたるは及ばざるが如し。です。 山の動物たち、鳥たち、海や川の魚たちは群れをなして生きています。 弱い生き物が群れから離れると敵に狙われやすく食べ物にありつくことも出来ないでしょう。 人間も同じことです。 群れることは人間で言えば社会を構成して生きることです。 強情な人は家族、友人をはじめとするもろもろの社会から締め出しされることになりかねません。 自分を主張するあまり、自分を守ってくれている社会からはぐれることのないよう、心して生きたいものです。

座禅をしましょう。

恩林寺では、禅寺として座禅が出来るよう、 単(座禅の席)を準備いたしました。
坐禅会の日取りなど決まりましたら 改めてご案内いたします。

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古田住職
皆さん、こんにちは。住職の古田正彦といいます。 私は「お寺に行こう 和尚さんと友達になろう」をキャッチフレーズに進めています。 小さなきっかけでも仏様と結ばれることを喜びとしています。