施餓鬼

いつまでもガキと言われる恩林寺の小僧です。

早く大人になりたい。けど子供のままでいたい。

思春期には皆さんもこのような悩みを抱えたこともないでしょうか?
僕も高校生の頃、そのような思いになり、辛かったなぁと覚えています。

背伸びしても大人には届かないのに、大人になったフリをする。
また大人なのに子供と同じようなことをしている。
そうすると周囲からは「ガキ」扱いされます。

さてさて、今年はコロナウイルスの件もありましたが無事、施餓鬼法要を行うことが出来ました。
参拝される方はしっかりとマスクをしてくださり本当に感謝しています。

施餓鬼というのは文字通り、「餓鬼(ガキ)」に「施」す法要です。
餓鬼というのは何も食べられない人々のことです。
そんな苦しんでいる人に餅を届けましょう!食べ物を分けましょう。という意味で行います。

現代使われているガキは、食べられない餓鬼が何でもかんでも欲しがっていることから、生意気だとか子供っぽいという意味がつけられました。
しかし、この餓鬼の世界にいる人々は、現代の餓鬼よりも辛い状況です。

何か欲しいと思った時、一度踏みとどまって、本当に今必要なのかどうかを考えてみてはいかがでしょうか?
衝動買いや思いつきで購入、入手してはいないでしょうか?
餓鬼の世界にいる人々は今日食べる物さえありません。
そのような方がいる中、今いる自分が幸せだと気付くことができたらいいなと思います。

小僧合

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。