【第二章 十一節】 後輩現る

【第二章 十一節】-後輩現る
【第二章 十一節】-後輩現る

後輩現る

年始の行事も無事終わり、よくご指導頂いた先輩も下山された頃です。
やっと落ち着いたと思ったら、新たな連絡が入りました。
それは、私たちに初めての後輩ができることが決定したのです。
嬉しい反面、不安もありました。
なぜなら、後輩は55歳。
私たち同夏はドキドキしていました。
人生では大先輩です。
どう接すればよいものか?
話し合いを重ね、できるだけ体力を要することは自分たちで行うようにしていこうと決めしました。

立場の変化

ご飯の指導等をこの私が教わる立場から教える立場になるなんて…仏様も皆様も想像がつかないでしょう。
一年前の自分が懐かしい反面、自身が成長できているのか深く考えてしまいます。
しかし事態は急変します。
旦過詰三日目の朝、後輩は緊張のあまり倒れてしまいました。
これからの生活に不安に感じていたようで、夜も寝れなかったそうです。
一日休んで、旦過詰を再開し、何とか無事に入堂することができました。
その後は読経や作務を教えたりその代わりに人生相談を聞いてもらったり?
体力面で心配しておりましたが、私たち以上に活発です。
素敵な後輩をお迎えした日から、一日が短く感じました。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。