頭陀袋113 令和3年11月号
美人清水 それはまだ飛騨の国を金森公が治めるずっと前の話です。荒城郷、鶴巣の農家、与衛門の家に、近隣評判の美しい一人娘が居ました。噂を聞いた廣瀬城(現、高山市国府町)の殿様と、小島城(現、飛騨市古川町)の殿様の双方から「...
美人清水 それはまだ飛騨の国を金森公が治めるずっと前の話です。荒城郷、鶴巣の農家、与衛門の家に、近隣評判の美しい一人娘が居ました。噂を聞いた廣瀬城(現、高山市国府町)の殿様と、小島城(現、飛騨市古川町)の殿様の双方から「...
曹洞宗 Information 当寺の創建時の事蹟は詳らかでないが、境内地より出上の瓦から飛鳥・白鳳の時代にすでにこの地に寺かあったとのこと。本尊薬師如来は慈覚大師の作と伝えられています。観音堂は、古川町本田家中祖十代六...
曹洞宗 Information 当寺は、元岩手県和賀郡岩崎村に在りました。当山六世天渓器外大和尚は、地方信徒と謀り、高山町貴族院議員永田吉右工門を開基として当浄域をト、寺号移転を出願、明治三十七年十ニ月認可を得、大本山永...
曹洞宗 Information 養老四年(七ニ〇)泰澄大師が飛騨高山東山の地に白山社を創建し別当妙観寺を建立したが後に無住となり衰退した。応永ニ年(一三九五)、曹洞宗大本山能登総持寺四世の法孫竹窓智厳和尚が弘法の旅の途中...
私流の禅(我禅) 先日、久しぶりに昭和時代の税務署長さんにお会いしました。昔から変わらず私たちの勝手で「署長さん」とお呼びしているのですが、その署長さんから、こんなお話を伺いました。「お寺さんに話すのもどうかと思うのです...
三拝、九拝 三拝、九拝をインターネットで調べますと「何度も頭を下げて頼むこと。または、そのようにして頼むこと。」とあります。ただし一般に使われている言葉としての三拝、九拝は、「三拝、九拝してやっと承知してもらえた。」とい...
いまどきの若い者は? 最近の世相を嘆く言葉の中に「今時の若い者は…」というのがある。これは現代ばかりでなく、 昔からあった言葉のようである。沢庵禅師は、徳川三代将軍家光公の側近として知られるが、禅師は、「今どきの若い者は...
やっと成道会も終わり、冬の大変な修行が終わりを迎えました。”臘八大接心”と言いお釈迦さまが座禅(瞑想)に入り悟りを開くまでの期間を1週間とし、その間は一日の全てを座禅に費やします。またこの1週間を一日として数えるため、寝...
今を気張らにゃ 平成八年三月一日、私は京都黄檗山萬福寺五雲居におりました。この日は宗内の僧侶育成のための春季講習会が実施中。その頃の私は二十数年のサラリーマン生活を続けておりました。勤務先のオーナーは裸一貫から身を起こし...
最近ではお盆になると、家におらずテーマパークなどへ子供を連れて遊びに出かけるという家族をよく見かけます。せっかくの休みを家族で過ごすとてもいい時間だと思います。 しかし本来は、そのために休みがある訳ではないのです。お盆と...