頭陀袋162 令和7年12月号

秋の無量寺(長野県塩尻市)
秋の無量寺(長野県塩尻市)

野良着茶会記

十月最後の日曜日、長野県塩尻の無量寺様へ、東堂(前住職)様が席主をされる野良着茶会に招待され出かけてまいりました。
席主様は以前に紹介致しました横浜、総持寺の西堂を務められる曹洞宗第一の尼様です。
無量寺に在籍される慈正尼様とは懇意にしていただいておりますので、お言葉に甘え厚かましく仲間に入れていただきました。
あいにくの雨、それでも久しぶりの乗鞍越え、白骨温泉辺りまでは、もう紅葉しており、心清まる思いでお寺に向かいました。

まず驚いたのは、沢山のお客を迎えるお茶会をおお寄せと申しますが、多くの社中の皆さんが整然とされ、しかも機敏に立ち振る舞いをされることや、受付、ご案内の係の方々の対応に感心いたしました。
早速、お席入りがあり、ご挨拶をいたします。
お床は永平寺元管長、秦慧玉はたえぎょく老師のお筆、お道具は竹台子中置細水指でのおてまえ、季節にあった席にまた感動。
お礼のご挨拶もしどろもどろ。
そこは席主様がうまく助けてくださいます。
次に立礼席(椅子席)に通していただき、お薄(薄茶)を頂戴、その後、席主様のお弟子様たちの花展を見学。

禅の教えを感じる一席

このお寺は、席主、青山俊童あおやましゅんどう老師得度の寺であり、また名古屋においては愛知尼僧専門道場の堂長として半世紀にわたり尼僧教育に携われた方と賜っております。
今回、このお茶会を通じて、老師様の教えをいただいた方々の動作はそれぞれ臨機応変。禅寺らしい雰囲気を頂きましたことを感謝申し上げます。
また連客の諏訪からの先生、群馬からの奥様、それに地元出身の尼僧のたまご様。
お初にお目にかかりました。
ご縁を心より感謝いたしております。

和尚の昭和、下岡本を語る

私事ながら、私の祖母は下岡本出身のこてこての地元人間でした。
若いころは裁縫が好きで他人様の仕立物などを預かって仕立てるなどしていたようです。
また、父親は丹生川村より養子に入った人でとても熱心なご門徒であったようです。
祖母は若い頃、私の祖父から買ってもらった裁縫箱をいつも大切にして身の回りに置いておりました。
晩年は持病のロイマチスに悩まされ不自由な手を工夫をしながら雑巾を縫っていたことを思い出します。
裁縫箱は一見、ミニタンスの様に細かい細工が施され一番上の針山のある個所は丁番になっており、隠し引き出しがあり、赤珊瑚の数珠が入っておりました。
下の引き出しはそれぞれボタンの引き出し、あて布の引き出し、ゴム紐の引き出し、ハサミや糸巻きなどと、おばあさんの宝物入れといった仕様でした。
町内には裁縫仲間も何人かあったようで村を歩いていると「ばあちゃんは元気かな?」などと声をかけてくれる方もありました。
実のお父さんの影響か、毎日朝夕、お念仏を申す念仏ばあさんでもありました。

古田住職

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古田住職
皆さん、こんにちは。住職の古田正彦といいます。 私は「お寺に行こう 和尚さんと友達になろう」をキャッチフレーズに進めています。 小さなきっかけでも仏様と結ばれることを喜びとしています。