もうすぐ七夕

七夕(顔出しパネル)
七夕(顔出しパネル)

プレゼント🎁が好きな恩林寺の小僧です。

今年も七月になり、もうすぐ七夕がやってきます。
年に一度の彦星と織姫が出会える日。
どんな願いも叶うとされており、短冊に願い事を書き、竹にそれを吊るして思いを届けます。
子供の頃は好きな子の名前を書いたり、欲しいゲームを書いたり…。
きっと今の私が書くならば「睡眠時間が欲しい」と書くでしょう。
朝遅くまで寝ていたい…😅 お坊さんがそれじゃダメですね…😭

贈り物の七月

最近の七夕は恋人❤同士でプレゼントを贈り合うことが増えてきているそうです。
また遠距離にいる恋人にサプライズで会いに行くなど、色々な楽しみ方があるみたいです。
さらに、願い事が叶う日という解釈から、子供にプレゼントを渡す家庭もあるらしい…。
七夕という日の捉え方は時代によって変化していくものですね。
しかし、更に重要な日があることを忘れていませんか?
七月で頭を悩ませる行事と言えば「お中元🎁」です。
先方に何を送ったらよいのか。
相手方に失礼の無いように…と考えてしまうんですよね。
そんな「中元」は日本発祥のイベントではないのです!

中元とは

もともとは道教の教えから来ています。
(中元法要などと言いますが、仏教由来ではありません。)
道教というのは、中国の漢民族が主に信仰しているとされる宗教です。
老子という人物の思想と、中国の古くからの文化が絡み合って成立したといわれています。
道教の教えの中に「三元」というものがあります。そのうちの一つが中元なのです。

上元

旧暦1月15日
正月のことであり、夜には色とりどりの灯篭が掲げられます。

中元

旧暦7月15日
罪を償う日とされ、一日中火を焚く風習があります。
意味が変化し、今では亡者が現世で犯した罪も許される日になりました。
中国仏教ではこれを盂蘭盆会といい、日本では「お盆」と呼ばれるようになりました。

下元

旧暦10月15日
先祖の平穏を祈る行事でしたが、現代ではあまり行われていません。
災厄から逃れる日とされ、
日本では凶作不作にならなかったことを祝うようになりました。(収穫祭など)

日本では、お盆という言葉と中元という言葉が一つの意味を持ってしまい、贈り物を指す「お中元」が生まれました。
(お盆については後日記載したいと思います。)

中元法要と施餓鬼法要

恩林寺では一週間ほど前に施餓鬼法要を行いました。
岐阜県内で順番に行うため、当山は時期が早いのですが、他の寺院はお盆の時期に行います。
これはご先祖様が集まる時に供養をしたいという寺院の考えだと私は思っています。
また僧侶の中には、施餓鬼法要と中元法要は同じものだと捉えている人がいます。
この二つの法要は、基となる経本も違えば、経本の中に出てくる登場人物すら違います。
施餓鬼法要は、餓鬼界(という世界)にいる人々への供養に対し、中元法要は餓鬼界以外の他の世界でも苦しんでいる方々を救おうとしています。
しかし、同じ時期に行われるからこそ、きっと勘違いしてしまうのだと思います。
(詳細については後日記載したいと思います。)

お施餓鬼法要参詣御礼
小僧さん

さて、私もそろそろプレゼントを用意しなければなりません。
何が喜ばれるかな~?
中身がないはずの頭がパンクしそうです。
私の相談に乗って頂けないでしょうか?(笑)
そして皆さんが贈ったものをぜひ教えていただきたいです。
しかし、大切なのは物ではなく気持ちや想いです。
これだけは忘れてはいけないと思います。
それを踏まえて、小僧なりに悩んでみたいと思います!

小僧合掌

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
アバター画像
恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。