頭陀袋087 令和元年9月号

すてきな雲水さん

すてきな雲水さんが現れました。

先日、各務ヶ原の清見寺の尼さんから紹介のありました石雲禅寺の尼僧さんが旅の途中、骨山に立ちよりくださいました。
うかがえば名前は佐藤紹稟禅尼様、通称稟さん。
お生まれは三重県、大学を出て教員生活を二年間経験した後、東日本大震災の時、一生懸命活動しておられるお坊さんの姿を見て、出家を決意。
愛知尼僧専門道場の曹洞宗大僧正、青山俊菫老師に師事。
現在は岩手県盛岡市『石雲禅寺』に籍をおき、半年前から雲水として全国行脚をしているとの事。 雲水衣に頭陀袋。
背筋はまっすぐ、眼横鼻直、礼儀正しく、名前の通り稟として、笑顔で美人。
何のこだわりもない、まさに行雲流水、すてきな人柄の伝わる雲水さんでした。
どこかで以前お会いしたかも?と、よく考えてみると、昨年、堀端町(高山城のお堀近く)の高原英二さんからいただいた尼さん三姉妹の人形さんに瓜二つ。
お見送りに出ますと、素足にわらじ履き、足が日焼けして鼻緒のところだけ白くなっていました。坊さんはかくあらねばと、感心しながらお送りしました。

大人の教科書

大人の教科書という本を何気なく読んでいたらこんなことが書いてありました。
姑を粗末にすると人の謗りを受ける。
身近な存在でありながら、心の底から分かり合うのが難しい嫁と姑。
嫁が不満をこらえつつ嫁ぎ先の両親と同居したり、別々に棲んでいても良好な関係を保てないケースは多い。
両者の間で問題が起こると、とかく悪者にされがちなのは嫁の方だ。
そのたびに「私は悪くないのになぜ…」と、ひどく悔しい思いをすることになる。
こうした悩みは、今に限った ことではないようだ。
室町中期の武将であり学者でもあった、今川了俊の家訓を基にした女子向け教訓書、『女今川』では嫁が覚えて おくべき心得を説いている。
「舅、姑を粗末にして、人のそしりを受けてはならない。」
昔から嫁姑間題は難問だったのだろう。
『嫁は、決して姑をぞんざいに扱ってはならない。』 という教えは今も通用する。
たがいに相手のことを思いやり、尊重し合う関係になりたいものです。

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古田住職
皆さん、こんにちは。住職の古田正彦といいます。 私は「お寺に行こう 和尚さんと友達になろう」をキャッチフレーズに進めています。 小さなきっかけでも仏様と結ばれることを喜びとしています。