マナー違反が嫌いな恩林寺の小僧です。
よくタバコや空き缶などをポイ捨てをする人がいます。
悪事を平気な顔で出来るのは、小僧として許せない思いがあります。
恩林寺のある高山市では「ポイ捨て及び路上喫煙禁止条例」があります。
それにも関わらずタバコなどのゴミが落ちているということはルールを守れない人々がいる証拠ではないでしょうか?
以前、高山市長もポイ捨てをして、ニュースになったことがありました。
ルールとマナー
世の中はルールとマナーによって縛られています。
ルールというのは絶対に守るべきものであり、マナーは守った方が良いものとされています。
例えば小僧が京都にいた時、混み合う電車内で奥に詰めない人がいました。
奥に詰めないと、より多くの人を載せられません。
このような行動をとる人はマナー違反とされてしまいます。
その反対にルールは守らなければならないもので、交通ルールなど多くの場所に存在します。
またそれを違反した場合は罪罰があります。
初心者マークの車に乗っている小僧も気をつけなければなりませんね。
戒め
仏教には「戒律」という言葉があります。
先日の記事で紹介した『律』と『戒め』がセットになった言葉です。
律については、以前の記事をご覧ください。
戒律のうちの「戒」は、自ら規制してそれを続けることを指します。
普通に生活していれば、いつの間にか守っているものだと思います。
黄檗宗では「五戒」といい、五つの戒めを大切にしています。
五戒
殺しや盗みは法律で禁止されています。
また嘘をついていけないと子供の頃から教えられているはずです。
「酒、女、タバコは男をダメにする」とよく言うように、適度を守らなければこれらは悪いものとなってしまいます。
誰もが悪いと分かっていますが、それを続ける事が難しいのが「戒め」なのです。
ダイエット中のリバウンドと同じで、少しぐらいいいのでは?なんて考えてしまうのでしょう。
十善戒
真言宗や天台宗などでは十善戒というものがあります。
五戒より更に詳しく説いたもので、身(身体)、口(言葉)、意(心)共に正しくあることが大切になってきます。
不殺生戒…生きているものを傷つけない
不偸盗戒…与えられていないものを自分のものにしない
不邪淫戒…無節操に男女関係を持たない
不妄語戒…意図的に嘘をつかない
不綺語戒…余計なことを言わない
不悪口戒…悪口を影で言わない
不両舌戒…二枚舌(仲違い)を使わない
不貪欲戒…出し惜しみせず必要以上に欲張らない
不瞋恚戒…怒りの感情に飲み込まれない
不邪見戒…仏教を信心しましょう(例:善因善果・悪因悪果など)
不殺生・不偸盗・不邪淫を行動の戒めといいます。
他者を大切にし、共に生き、慈しむ行いをしましょうということです。
不妄語・不綺語・不悪口・不両舌を言葉の戒めといいます。
他者と正直に、真面目に向き合い尊重し、他者のためになる言葉を用いましょうということです。
不貪欲・不瞋恚・不邪見を心の戒めといいます。
他者に分け与え慈しみ仏道を歩みましょうということです。
御覧の通り、私たちは口に関する戒めが一番多くなっています。
小僧の家では、こんな教えがあります。
『言葉一つで人を活かすことも殺すことも出来ると知れ』
幼い頃はへぇ~🥱と思うだけでした。
しかし仏教の勉強を始めるとなるほどなぁ👍に変わりました。
持戒
先日から紹介している六波羅密の一つに持戒があります。
戒めを持ち続け保つという意味です。
誰しも戒めることは出来るのです。
自ら志したルールを守るだけなのですから…。
しかし、少しの油断で戒めることが出来なくなってしまうのです。
こういった話をしますと「具体的に何をすれば良いの?」と聞かれます。
そんな時、小僧はこう伝えています。
外出先から家に帰ったら手を洗いますよね?
毎日、掃除をして洗濯をして片付けをしてますよね?
それらは自身の言動や心を綺麗にすることと通じていきます。
だからそんな事から始めていけば自然と身についていきますよ。
小僧は真面目に過ごして…きませんでした。
勉強よりも悪事ばかりを覚えてきた気がします。
その分、今しなければならないことを精一杯頑張りたいと思います。
自ら決めたことは最後まで責任を持つ。
当たり前のことですが、社会人として守っていこうと思います。
戒と律、両方が出来たら、仏教の第一歩になると思います。
一歩一歩踏みしてて精進していきたいです。
小僧合掌
不殺生戒…故意に生き物を殺してはいけない
不偸盗戒…与えられていないものを盗んではいけない
不邪淫戒…淫らな関係を持ってはいけない
不妄語戒…嘘をついてはいけない
不飲酒戒…必要以上にお酒を飲んではいけない