19.江戸の瑞聖寺
関東地方での黄檗宗の教線は日に日に拡がり、上野に萬徳山広済寺が潮音和尚によって建てられ、また江戸に紫雲山瑞聖寺が鉄牛和尚を住寺として迎えました。 寛文十一年四月、瑞聖寺の伽藍が竣工したのを機に、かねてから心にかけられてお...
関東地方での黄檗宗の教線は日に日に拡がり、上野に萬徳山広済寺が潮音和尚によって建てられ、また江戸に紫雲山瑞聖寺が鉄牛和尚を住寺として迎えました。 寛文十一年四月、瑞聖寺の伽藍が竣工したのを機に、かねてから心にかけられてお...
12月1日~8日は、萬福寺にて臘八大接心が行われますので、休載致します。次回は12月9日掲載予定ですが、12月8日に成道会が萬福寺にて執り行われますので、通常より遅くなることが予想されます。ご了承ください。 小僧合掌 お...
二十七歳になられて禅師は永覚和尚の下で、教えに従って十三日を限って、昼夜を分かたず寝食も忘れ坐禅に打ち込まれました。 すると二日目には夕暮れ時のような気持になられ、三日目を迎えますと、急に体中が軽くなり、澄み切ってきまし...
ある日の夕暮れ、坐禅しておられますと、にわかに金色の蓮の花から何ともいえない香りが漂って来て弥陀庵いっぱいにあふれ、禅師の身も心も晴れ晴れとし身体じゅうから白い汗が雨のように噴き出してきました。 禅師が、これは決して仏の...
ある記事がインターネット上に流れました。それは萬福寺の修行僧の暴行事件として扱われました。そのニュースを見た方もいるでしょう。 実際のところ、実は寺の中にいた僕ですらその真相を知りません。あまり口外も出来ないこととなって...
この前、京都の中心で就職活動と学生ボランティアをつななぐ催しがありました。僕はある先輩に頼まれていたので、同じ坊さん仲間を呼んで参加しました。すると、思っていたのとは違い、ビックリしたのです!企業の方もこられるので、かた...
しかし仏教の学問だけでは、まだどうも物足らぬところがありましたので、十八歳の時、寺の北山の獅頭岩に登って独りで坐禅し、一日三枚の柿餅だけで飢えをしのがれました。 坐禅を始めて三日目に一人の神人が月光の中に現われて、 「私...
坐禅の入門 今月は坐禅についての解説をいたします。恩林寺の早朝坐禅会の資料よりご案内をいたします。 みなさんはようございます。今朝は早朝坐禅会ということで皆さんにお集まりいただきました。ご存知のようにこのお寺は禅宗の中の...
道場 道場といえば、まず思い浮かぶのは剣道、柔道の道場でありそれから、そろばん道場など、習い事の道場でしょう。座禅道場などというと「座禅をするところも道場なのか?」などと質問する人もいます。 実は座禅道場こそが道場の総本...
業(その二)強情。強盛 あの人はゴウジョウだ。 ゴウジョウッパリだ。という表現があります。 自分を正当化して、他を受け入れない人を評していう言葉ですね。 ゴウジョウとは「強情」とか「強盛」に聞こえます。強情とはかたくなに...