寺院参詣記🙏吉野山4️⃣

役行者と夫婦鬼
役行者と夫婦鬼

前回は下千本エリアをご案内しましたが、今回は中千本エリアです。
世界遺産が多いのが、このエリアです。
金峰山寺蔵王堂と吉水神社はご紹介しましたので、それ以外のところをご案内します。

金峯山寺境内・伽藍

金峯山寺の仁王門(国宝)は修復中でしたので、観ることは叶いませんでした。
しかし、金峰山寺は仁王門や蔵王堂以外にも見どころがたくさんあります。

本坊

本坊は蔵王堂の北方にあり、総本山金峰山寺本坊と書いてありました。
金峰山修験本宗宗務庁とも。
現在は国宝仁王門大修理事務局ということのようです。

聖仏舎利宝殿

聖仏舎利宝殿は南朝妙法殿のさらに奥、脳天大神龍王院のうてんおおかみりゅうおういんへの参道沿いにあります。
仏舎利(お釈迦様の御真骨)を安置するために建立されたそうです。
今、世界中の仏舎利を集めるとその姿は巨人となるそうで…
多くの偽物も出廻っていると聞いたことがあります😭
安置されている仏舎利は、昭和42年にインド政府から贈呈されたものとのこと。

南朝妙法殿

南朝妙法殿には旧実城寺の本尊と伝えられる木造釈迦如来坐像が安置されています。
というのも、かつて後醍醐天皇が行在所とした実城寺があった場所に建っているから。
南朝の四帝(醍醐天皇・後村上天皇・長慶天皇・後亀山天皇)と忠臣たちを祀り、第二次大戦の戦死者と有縁無縁の霊を合祀する三重塔があります。

役行者銅像

修験道の開祖、役行者の大銅像で、こちらも脳天大神龍王院への参道沿いにあります。
役行者像の多くは座像ですが、こちらは立象となっています。
役行者には手に斧を持った鬼は前鬼ぜんきと水がめを持った鬼は後鬼ごきの夫婦の鬼が付き従っています。

脳天大神龍王院

脳天大神龍王院は、金峯山寺の蔵王堂から急な階段(500段ほど)を下りた先にある塔頭。
戻るときも同じ階段を登らなければなりません…😭
実は…階段を降りて疲れた私は、撮影する事を忘れてしまいました😅
頭を割られた大蛇(金剛蔵王大権現の変化身)を祀っています。
お供えの生卵が置いてあり、そのお下がりのゆで卵を頂きました。
多くの方に「吉野の脳天さん」と親しまれています。

大日寺

大日寺は吉野山最古の寺院。
役行者の高弟が開山した日雄寺が始まりとされている。
金剛界大日如来を中尊として、釈迦・阿弥陀・阿閦・宝生の四尊が四方を囲む五智如来坐像。
金箔もはっきりと分かるほど残っています。
五體一群の五智如来が完全な形でそろっているのは珍しいです。
火渡りでもニュースに出てきますね😄

東南院

東南院は役行者の開基と伝わる金峯山修験本宗の別格本山。
大峯山護持院と称される5つの寺院の一つ。

大峯山護持院

吉野の竹林院(単立)・東南院(金峯山修験本宗)・喜蔵院(本山修験宗)・桜本坊(金峯山修験本宗)と洞川の龍泉寺(真言宗醍醐派)の五箇寺のこと。

代々近衛家の帰依を受けて祈願所となり、寺紋は近衛家と同じ牡丹となっています。

如意輪寺

如意輪寺は浄土宗寺院で他の寺社とは谷ひとつ挟んで離れた山の中腹に位置しています。
その為、参詣の際は少し時間に余裕を持ってお参りください。
私が伺った際は、ちょうど蔵王権現様が他方で展示中とのこと。
蔵王権現の木像としては、日本一と称されていて、お会いしたかったなぁ😭
良い散歩日和でしたから、残念というより『お散歩中なんだろうなぁ』と感じていました。
難切不動尊と三千仏のお軸は必見ですね😀

難切不動

災難を切ってくれるというので難切不動尊
かつては不動坂に祀られていましたそうです。
しかし、不動明王が信者に「如意輪寺に行きたい」とお告げがあり如意輪寺で安置されることになったそうです。

Gallery

小僧さん

中千本エリアは参詣三昧を楽しめます。
途中、車田商店さん(厳しい修行に臨むための修験者の法衣や法具のお店)に立ち寄って以前から欲しいと思っていた経本を購入しました。
吉野は寺社もお店も楽しめます。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。