臨済宗妙心寺派
Information
この寺は、『騎鞍権現(のりくらごんげん)』をまもる山伏の草庵が、寺の始まりと考えられています。貞観年間乗鞍岳に三年つづけて紫雲がかかり、めでたい山として禁中に伝わり、後に山伏の信仰をあつめて『騎鞍権現』が祀られました。
文明十五年、北陸の国泰寺から中興の開山に、久嶽祖参首座を迎えて禅宗になり、爾来、五百年以上の歴史を有します。
十一面観音立像は、鎌倉期の作といわれ、『騎鞍権見(歓喜天)」の本地仏であり、江戸時代から今日まで続く「観音講」の本尊でもあります。ご利益は、『夫婦協和・知財興隆』(夫婦の協力と和合・良い知恵を授かり財を成す)と信仰され、商売や事業をする人に人気があります。
また、円空上人は元禄三年、約一年間逗留され、湯浴みのかたわら沢山の仏像と和歌を残しました。
- 所在地 高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根1133
- 電話 0578(89)2544
- 納経受所 寺務所
- 本尊 釈迦牟尼仏
- 観音 十一面観世音菩薩
- 円空仏 聖観音・野晒観音・韋駄天・阿弥陀・乗鞍権現・宇賀神 等