四種の良馬 謹賀新年’26

四種の良馬 謹賀新年'26
四種の良馬 謹賀新年'26

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

皆さま、健やかに新年をお迎えでしょうか。
私は、僧侶として、また一人の若者として、日々仏道に励んでおります。
2026年はうま年。
馬は古来より、その力強さと俊敏さから、運気を高める象徴とされてきました。

今回は、午年にちなんだ仏教の説話四種の良馬ししゅのりょうめをご紹介しながら、変化の激しい現代をどう歩むべきか、皆さまと共に考えてみたいと思います。

四種の良馬

お釈迦様は、弟子の素質や修行の姿勢を、四種類の馬になぞらえて説かれました。
これを四種の良馬といいます。

  1. 第一の良馬: 鞭の影を見ただけで、御者の心を察して走り出す。
  2. 第二の良馬: 鞭が毛に触れると、ようやく走り出す。
  3. 第三の良馬: 鞭が肉に当たって痛みを感じて、ようやく走り出す。
  4. 第四の良馬: 鞭が骨身にこたえるほどの激痛を感じて、ようやく走り出す。

どの馬が良い、というわけではない

この説話を聞くと、「第一の馬のように、すぐに気づけるのが一番良い」と思われがちです。
しかし、この教えの真髄は別にあります。
お釈迦様は、たとえ第四の馬であっても、骨身にこたえる経験を経て走り出したのなら、それは第一の馬と変わらない良馬であると説かれました。

僧侶として思う午年の生き方

現代はSNSなどの影響もあり、「早く成功しなければ」「効率よく生きなければ」と。
まさに第一の馬であることを強要されるような空気があります。
私自身も、周囲の活躍を見て焦りを感じることがあります。
しかし、仏教が教えるのは気づきの尊さです。

失敗して初めて気づく(骨身にこたえる)
失ってから大切さに気づく

これらは決して遅いことではありません。
その痛みを経験したからこそ、誰よりも深く、力強く一歩を踏み出すことができるのです。

速さよりも自分自身の歩幅を

午年といえば、颯爽と駆け抜けるイメージがあります。
しかし、2026年はあえて自分の歩幅を確認する年にしてみてはいかがでしょうか。
どんなに不器用な歩みでも、そこに気づきがあれば、それは仏教でいうところの正進(正しい精進)となります。

小僧さん

2026年、皆さまにとってこの一年が、周囲のスピードに惑わされることなく。
そして、ご自身のひづめの音をしっかりと感じられる年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

若輩者ではございますが、本年も皆さまと共に、一歩一歩を大切に歩んでまいります。

小僧合掌🙏

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。