森林浴が大好きな恩林寺の小僧です。
第一回目に高賀神社と那比本宮神社をご紹介しました。
今回は那比新宮神社と星宮神社をご紹介したいと思います。
こちらは県道315号線で繋がっております。
しかしこの県道、車でのすれ違いは厳しい道幅です。
お出かけの際はご注意ください。
那比新宮神社
明治維新の神仏分離政策をまぬがれて、神社でありながら仏像が安置される珍しい神社。
昔の神仏混淆の姿を残している貴重な姿がココにあります。
そのご神体?ご本尊?は金銅宝冠虚空蔵菩薩座像(国指定重要文化財)。
懸け仏が247面残されているらしい。
しかし仏像や宝物は宝蔵庫に保管されており4月13日、14日の例大祭のみの一般公開です。
大きな杉や檜に囲まれている幻想的な雰囲気が素敵な神社です。
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星宮神社
藤原高光が妖鬼退治のため山に分け入ったとき、道に迷ってしまいました。
すると虚空蔵菩薩の使いと言われるうなぎが現れ、道案内をしてもらって山頂に到着した。
高光はうなぎを矢納ヶ淵に放ち、神のお使いだから大切にするように命じたという。
それ以来、今日に至るまで川の人々はらなぎを大切に守り続けている。
大正12年12月には「うなぎ棲息地」として国の天然記念物に指定された。
うなぎは夜行性なのですが、粥川では昼間でも姿を見せることがあるそうです。
これは世界的にも大変珍しいことなんだそうです。
粥川では、現在でもうなぎを大切にし、一切食べないという禁品を守っているそうです。
御玉杉
三本の株が合体していている珍しい姿です。
幹周は9.3m、樹高は30mという立派な御神木の名称を御玉杉というそうです。
左鎌
星宮神社の本尊である虚空蔵苦産は、幸福や知恵を与え、人々の願いを叶えてくれるそうです。
このことから、いろいろな願いをかなえてもらえるよう、あるいは願いがかなったお礼に左鎌が奉納されるようになりました。
左鎌を奉納するのは、祭礼用具の鎌が左鎌のためだと言われています。
特に、「ぜんそく」、「眼病」治癒にかかるものが多く、現在では、家内安全・受験合格、交通安全等の祈願並びにお礼の奉納も多い。
粥川寺
かつて別当寺であった粥川寺は、円空ゆかりの寺。
雑役のかたわら経文や手習いを教えられた場所と伝えられています。
円空の出生地については諸説あります。
別当寺とは神仏習合が行われていた江戸時代以前に神社を管理するために置かれた寺のこと。
郡上市美並ふるさと館
円空ゆかりの地とされる美並町粥川地区に立つ美並ふるさと館。
円空ふるさと館と美並生活資料館からなっており、多くの円空仏の展示しております。
また粥川地域の昔の暮らしぶりをわかりやすく再現しています。
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小僧合掌
飛騨三十三観音霊場巡りは円空さんに所縁のあるお寺が多い。
しかし六社一観音めぐりもそれに負けないほどです。
一説には円空さんも修験者だったなんて説もあるそうです。
誰かのために仏像を彫る円空さん…誰かのために経を唱える小僧さん…
と見習って生きていこうと思います🙏