六社めぐり(六社一観音めぐり)1️⃣

六社めぐり(六社一観音めぐり)1️⃣
高賀神社 那比本宮神社

何故か忘れ物が多い恩林寺の小僧です。

先日、モネの池の記事を掲載いたしました。
そこへ訪れた時に見かけた、白谷観音の看板。
行こうと思っていたはずが、車に戻って準備をしている間に失念…😅

これを良い機会だと考えてずっと気になっていた六社一観音めぐりをしてきました。

六社一観音めぐり

高賀の山脈には、高賀山を主峰に、瓢ケ岳、今淵ケ岳の山々がそびえます。
高賀山の南には高賀神社、山の北側に本宮神社、新宮神社、東側に星宮神社が鎮座。
瓢ケ岳の南には金峰神社、今淵ケ岳の南には瀧神社があり、この一帯が高賀山信仰地域。
現在は虚空蔵菩薩を中心とした高賀山六社と白谷観音で六社一観音めぐりとなります。
この記事から3回に分けて掲載いたします。

高賀神社

六社めぐり(六社一観音めぐり)の中で一番大きな神社です。
高賀山信仰の中心的な社の一つで、『こうかじんじゃ』と言います。
私は知らずに『こうが』と呼んじゃってました…😅
ここの水はシドニーオリンピック女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手が給水に利用したことで有名になったそうです。
その名も高賀の森水といい、高賀神社の宮水であるふくべの霊水なのです。

猿虎蛇の伝説

平安時代、この地に妖魔猿虎蛇が住み付いたそうです。
この妖魔が村人に危害を加えているのを聞いた朝廷は、藤原高光をこの地に遣わせます。
高光は退治するため二十一の神々を祀り虚空蔵菩薩の加護を受け、妖魔を退治しました。

洞戸円空記念館

ここ円空記念館は、高賀神社の境内の中にあります。
最高傑作といわれる一木作り三像や数多くの円空仏が展示してあります。
その一木作り三像とは、一本の木を縦に三つに割って材とした一セットの円空仏。
十一面観音・善女竜王・善財童子の顔を中にして向き合うように置くと一本の木になります。

Gallery

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那比本宮神社

まず初めにお伝えしたいのが、六社一観音めぐり随一の難所に位置しています。
途中で土砂崩れ後の様な道となっていきました。
しかもGoogleMapで途中までしか道が表示されません。
その上、案内看板もなく、携帯電話の電波が届かなくなり…😭
どこにあるのかが分かりづらく、ガードレールのない細い道を進みました。

出会い

迷子になりそうな時、一人の釣人に出会いました。
こんな山奥まで釣りに来てるのであれば、道を知っているかも?
藁にも縋る思いで聞いてみました…🙂

小僧さん

あのぉ~、すみません。地元の方でしょうか?

釣人

地元ではないよ。
ただ行こうかと思っていた場所に行けなくて、ここで釣ろうかなと。

小僧さん

そうなんですね。那比本宮神社ってご存知だったりしませんか?

釣人

この道を進んでいくと大きな社に突き当たるから、わかると思うよ。

地獄に佛とはこの事です。
今考えると、お導きの仏様だったのではなかったかと思ってしまいます。
同じ道で戻ろうとしたときには、その釣人はいませんでしたから…

神社について

岩屋本宮とも呼ばれていたようです。
那比新宮神社のご利益は、厄除け、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全となっています。
祭神は、那比大神なびのおおかみといい虚空蔵菩薩の化身とされています。
ですので、知恵と福徳を授けてくださる神様ということになります。
奥地にあるためか、狛犬まで苔だらけです。
しかしココまできれいな苔だらけな場所も街では見られないので美しささえ感じます。

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小僧さん

思いがけず知った高賀山信仰は修験道だったそうです。
そういえば、私も幼い頃に修験道のお経を唱えていた時期がありました。
まさかこんな形で繋がっていくとは思ってもいませんでした。
仏縁とは、本当に不思議ですね。

小僧合掌

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。