暑くて嘆いている恩林寺の小僧です。
最近の気温は非常に高いですね。
高山でも35℃を超え、日射が肌を焼いているような感覚です。
避暑地で有名な乗鞍の麓にある平湯方面でも30℃以上が続いている状態だそう。
暑いと文句も言いたくなります。
しかし仏教には、このようなお話があります。
洞山無寒暑
『碧巌録』に「洞山無寒暑」という公案があります。
昔、洞山太師という中国の禅僧がいました。
ある時、若い修行僧が尋ねます。
無寒暑の場所へ行けばいいのでは?
しかし暑さ寒さが無い場所は世界中を探してもありません。
無寒暑の場所というのはどこにもありません。
どういった所なのでしょうか?
寒い時には自身を凍え切らせ、熱い時には自身をこの上なく熱くするのだ。
老師の言葉
山田無文老師は、寒い時には、素っ裸になって水でもかぶらっしゃい。
暑い時には、炎天へ出て野球でもやらっしゃい。
そこが無寒暑のところだと言われています。
朝比奈宗源老師は、寒いときは寒い一枚、暑いときは暑い一枚、禅宗では寒さになりきり、暑さになりきれと言います。と碧巌録提唱にもあります。
冬は寒い、寒いんだから仕方がない。
夏は暑い、夏はそういう季節だから仕方ない。
「仕方ない」を胸中に入れて行動してみると、少し楽になる?
「寒さ」「暑さ」の話し?
単純に「寒さ」「暑さ」の話をしているわけではありません。
「生」と「死」についてのお話なんです。
暑さ寒さが無い世界がないのと同じ様に、生死のない世界など存在しません。
洞山太師は生きる時は「生」に、死ぬ時は「死」に徹し切ること。
これが生死から逃れる道だと説いたわけです。
道元禅師はこの洞山大師の無寒暑の話について、こう言われています。
この寒暑は渾寒渾暑である
この命の場の他にどこに私が在り得ようか。
ここに徹する以外私たちには避けようがないという意味だそうです。
適切な温度・体調管理を!
そんなことを言っても、最近の暑さは異常です。
熱中症対策をしても熱中症になりがちなご時世…。
暑さに熱中しすぎるのはよくありません。
徹するのも大切ですが、健康には充分気をつけて欲しいと思います。
今年のお盆、夏休みは以下のことを気を付けてください。
エアコンや扇風機は適切に!
決して電気代をケチらず、涼を与える機械は適切に使いましょう。
ただ風に当たりすぎると風邪をひく可能性もあります。
体調にはくれぐれも気をつけて過ごしましょう。
水分補給をしっかり!
人間の身体の約7割は水で出来ています。
汗などで吹き出せば吹き出すほど、水分量が減っていきます。
少し摂りすぎるくらいの水分補給がちょうど良いそうです。
意識して飲むようにしましょう。
高山市の気温
今から100年前、1924年の7月の平均気温は26.1℃、最高気温が30.8℃です。
それが今年のデータを見ると平均気温は28.7℃、最高気温が33.5℃。
地球温暖化の影響なんでしょうか?
暑い暑いと言いながらも、何とか頑張って生活しています。
最近、氷枕にハマっており、夜もぐっすり寝れるようになっています。
皆さんにもオススメします!
ぜひ薬局などでお買い求めください!
熱帯夜も涼しくなりますよ〜!
小僧合掌🙏
暑さや寒さに耐えられない時はどうしたら良いでしょうか?