新年度も頑張ろうと誓った恩林寺の小僧です。
日本では、一般的に4月1日から翌年の3月31日までを1つの年度としています。
このため、新年度は4月1日に始まります。
ということは今年度も今日が最後なんですよね。
目次
新年度の定義
新年度とは、日本において、学校や官公庁、企業などで用いられる年度の区切りのうち、新しい年度のことを指します。
ではなぜ4月始まりが多いのか?
それは日本の会計年度が4月1日から3月31日までと定められていることが大きな理由。
他にも明治時代初期に、会計年度を農作物の収穫時期に合わせて設定した名残であるという説もあります。
新年度といえば
新年度といえば、さまざまなものが思い浮かびますね。
例えば、この時期は引っ越し屋さんのトラックを多く見かけますよね。
新年度は人それぞれ様々なものを連想させる、変化と希望に満ちた時期といえるでしょう。
学校・教育関連
学校では入学式があり、これぞ新しいスタートですね。
また学年が上がった人は始業式やクラス替えなどがあります。
それは担任の先生や友人との新しい出会いが待っています。
教科書や文房具が新しくなり、テンションが上がることも。
会社・仕事関連
入社式で新人さんが入ってきたり、自身が新人さんだったり。
また社会人だった人も人事異動や部署異動などで新たに人間関係で悩んだりするかも?
新年度の目標・計画の設定に伴い、新しい手帳でスケジュール管理したり。
でも今はスマホで行われる方も多いのかも?
新年度への不安
新年度は、新しい環境や人間関係、目標などに直面するため、期待とともに不安を感じる人も多いでしょう。
環境の変化
入学、進級、入社、転勤など、生活環境が大きく変わります。
そのため、慣れない場所や人間関係への不安を感じることがあります。
人間関係の不安
新しいクラスや職場での人間関係がうまく築けるか、孤立しないかといった不安を感じることがあります。
目標や責任への不安
新しい目標や責任を達成できるか、期待に応えられるかといったプレッシャーを感じることがあります。
過去の経験
過去に同様の状況でつらい経験をしたことがある場合、それがトラウマとなり、不安を感じやすくなることがあります。
情報過多
SNSやインターネットで様々な情報を簡単に得られる時代です。
新年度に関する情報を得ることは良いことです。
しかし、情報が多すぎると、かえって不安になってしまうことがあります。
新年度を仏教の視点から
仏教の視点から新年度を見ると、いくつかの重要な概念が浮かび上がります。
諸行無常
仏教の根本的な教えの一つに「諸行無常」があります。
これは、すべてのものは常に変化し、同じ状態にとどまることはないという考え方です。
新年度は、まさに変化の象徴です。
入学、卒業、就職、転勤など、私たちの周りや自分自身に変化が訪れます。
この変化を「諸行無常」として受け入れることで、変化に対する不安や恐れを軽減し、柔軟に対応できるようになります。
因果応報
「因果応報」は、すべての結果には原因があり、良い行いは良い結果を、悪い行いは悪い結果をもたらすという教えです。
新年度は、新たな目標や計画を立てる良い機会です。
過去の経験を振り返り、良い種をまくことで、より良い未来を築くことができます。
また、過去の行いの結果として、現在の状況があることを理解し、謙虚な気持ちで新しいスタートを切れると良いと思います。
精進
「精進」とは、目標に向かって努力を続けることです。
新年度は、新しい目標に向かって努力を始める絶好の機会です。
困難な状況に直面しても、諦めずに努力を続けることで、目標を達成し、自己成長を遂げることができます。
慈悲
「慈悲」とは、他者を思いやる心、苦しみを和らげ、幸福を与えることを願う心です。
新年度は、新しい人間関係を築く機会でもあります。
周囲の人々に対して慈悲の心を持ち、助け合い、支え合うことで、より良い人間関係を築くことができます。
これらの仏教の教えを心に留め、変化を受け入れ、目標に向かって努力し、周囲の人々を思いやることで、充実した新年度を過ごすことができるでしょう。
新年度は、私たちにとって、新たな始まりの機会です。
仏の教えを参考に、より良い未来を築いていけるといいですね。
私も恩林寺の観音様に、皆様が良いスタートができるようお願いします。
小僧合掌🙏