本年も、皆様の心に安らぎと希望が生まれるような寺院でありたいと願っております。
そして皆様の暮らしに少しでもお役に立てるよう、精進してまいります。
巳年
巳年は十二支の六番目。
この巳という漢字は、蛇の姿を模した象形文字。
生命力や再生、そして神秘的な力を象徴しています。
蛇は皮を脱ぎ捨て、新しい姿へと生まれ変わることから、再生や変容の象徴とされています。
蛇は古来より、世界各地で様々な意味を持ち、人々に崇拝されてきました。
巳年生まれの人
巳年生まれの人は、知的好奇心旺盛で、冷静沈着な性格の人が多いと言われています。
また、粘り強く目標に向かって努力する力も持ち合わせているそうです。
私もこの様な性格だったらなぁ😅
蛇なのに巳
蛇は豊穣神や天候神などとして崇められてきました。
自然の神秘的な力を持つ存在として、人々に畏敬の念を抱かれていたのです。
そのため、自然を司る神としての蛇を象徴する字として「巳」が選ばれた…。
そんな説が有力らしいです。
また巳は実に通じることから、実を結ぶ・目標を達成するといった意味も持ち合わせています。
蛇と結びつく仏様
蛇神といえば日本独自の神様である宇賀神が有名だと思います。
蛇の体に人間の顔を持つ神様で、豊穣や財福をもたらす神様として信仰されています。
仏教で有名なのが弁財天です。
弁財天が日本に根付く過程で、宇賀神との習合が進みました。
弁財天
弁財天は、インド神話のサラスヴァティー神を起源としています。
日本において音楽、芸術、学問、財福などの神として信仰されている神様です。
この弁財天と、蛇には深い関係があることが知られています。
弁財天は水の神としての側面も持ち、川や湖などの水辺に祀られることが多いです。
蛇は水辺に生息する生き物であったことから弁財天の使いとして考えられるようになりました。
弁財天の起源であるサラスヴァティー神は、インド神話においても水と関わりの深い神であり、蛇との結びつきが見られます。
サラスヴァティー神は、知恵と芸術の神として知られていますが、同時にガンジス川など、聖なる川の神格化としても捉えられています。
蛇は、インドにおいても水と生命の象徴とされ、特にコブラは王権や豊穣の象徴として崇められてきました。
弁財天と蛇の信仰
弁財天と蛇の信仰は、日本各地で見られます。
白蛇の信仰
白蛇は、弁財天の化身や使いとして崇められ、金運や財運をもたらすと言われています。
巳の日
巳の日は、弁財天を祀る神社に参拝すると、ご利益があるとされています。
蛇の夢
蛇の夢を見ることは、縁起が良いとされています。
蛇が皮を脱ぎ捨てるように、新しい始まりや変化を象徴する巳年。
これまでの努力が実を結ぶ年とされています。
蛇は古来より神秘的な動物とされており、巳年には不思議な出来事が起こりやすいという言い伝えもあります。
皆様にとって良い一年となりますよう、極寒の恩林寺にてお祈りしています。
小僧合掌🙏
明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
厳寒の中、除夜の鐘を撞きに来寺いただき、誠にありがとうございました。