寒さが苦手な恩林寺の小僧です。
朝晩は特に冷えますね。
朝の恩林寺の温度計も一桁前半を記録しています。
ふと周りを見渡すと、犬や鳥は毛がフサフサと暖かそうに見えてきます。
私の頭にも毛がフサフサならば…なんて思う時もありますが…😭
皆さんは寒い時、どんな対策をしていますか?
人それぞれの寒さ対策
寒い時、ほとんどの方は上着を羽織ると思います。
オシャレを意識したものから機能性抜群のものまで、上着は多数存在しています。
人それぞれ好きな物を選んで着ていますよね。
また、ファンヒーターやストーブ、エアコン等の暖房機器を付けるという手もあります。
私は昔キッチンのガスコンロで火を点け、暖まっていたこともあります。
寒い時期こそ家に篭もりがちですが、外の様子はどうでしょうか?
鶏寒上樹 鴨寒下水
外を見てみると、面白いことが分かります。
鳥たちの多くは、寒い時も木に登っているのです。
暖かい空気は冷たい空気よりも軽いため、上へ上がっていきます。
きっと木の上の方が地面よりも暖かいのでしょう。
しかし、鴨は冷たそうな水の中に留まっています。
安定した水温の中にいる事で、外の寒さから身を守っているのでしょう。
同じ鳥でも、各々考え方、対策の仕方は違うのです。
他の動物、人間もそう…各々の想いがあっていいのではないでしょうか?
各々の考え方
世の中には自分の意見を主張して相手の意見に耳を貸さない人がいます。
また相手の意見ばかり聞きすぎて自分の考えが無くなる人もいます。
私は人それぞれ想いがあって、考え方があっていいと思います。
仏教でも、1つの物事に対して、色々な捉え方があったから各々宗派が生まれたのです。
私の宗派の方が良い教えだ!なんて主張する方もおられますが、他人に強要するのは間違いだと私は思っています。
ご自身が信心できるかどうか。各々考え方が違うのであれば、同じ仏教でも捉え方は多種多様で良いと思うのです。
普段でも同じです。みんな違ってみんないい。
人それぞれ違う思いや考え方があっていいのではないでしょうか?
禅語の一つ
鶏寒上樹鴨寒下水は、禅語の一つ。
鶏は寒いと木に登り鴨は寒いと水に入るという意味です。
一見すると単純な自然の描写ですが、そこから深い意味を読み解くことができます。
この禅語は先ほど記述した様に、多様な価値観を認め合い個性を尊重する大切さを教えてくれています。
そして常に同じ方法で物事を解決しようとするのではなく、状況に合わせて柔軟に対応する最適な行動をとる重要性。
環境が変化しても適応して生きることが生き物としての本質であることをを説いています。
自然の摂理を借景にして、人間社会における多様性、柔軟性、そして自己成長の大切さを教えてくれる奥深い禅語です。
寒さ暑さも彼岸までなんて言いますが、まさにその通りだと思います。
更衣(衣替え)をして、恩林寺ではストーブも出しました。
朝晩の冷え込みが、いずれは真冬日に…😭
各々の寒さ対策で風邪などの病に罹患しません様に。
小僧合掌🙏