お盆とお彼岸

恩林寺の彼岸花2024第一号

この時期の店先に並ぶおはぎが楽しみな恩林寺の小僧です。

お彼岸になるとスーパーなどの店頭に並ぶ、おはぎ。
きなこ・あずき・あぶらえ…美味しいのであれもこれもと迷ってしまいますね😆

飛騨地方では荏胡麻エゴマを「あぶらえ」といい、すり潰したものを五平餅のタレとして使用します。

五平餅のイラスト

お盆とお彼岸

一般的にお墓参りに行く期間として認識されている「お盆」と「お彼岸」。
ご先祖様と過ごし感謝する期間の行事という点は同じですが、この違いはご存知でしょうか?

期間

最初に思いつくのは時期の違いでしょう。
お盆は旧暦の7月15日に行われていましたが、最近は新暦の8月15日に行われることも。
地域によっては時期が異なります。
お彼岸は春分の日と秋分の日の前後3日間を合わせたそれぞれ7日間と決まっています。
初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けと言います。

国民の祝日

お盆の時期は、学生なら夏休み期間にあります。
社会に出てからもお盆休みということで、仕事がお休みになったりします。
しかし祝日や日曜日のような休みの扱いにはなりません。

国旗のイラスト

お彼岸の春分の日、秋分の日は国民の祝日です。
国民の祝日に関する法律の第2条にこう定義されています。
春分の日は、自然をたたえ、生物をいつくしむ祝日。
秋分の日は、祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ祝日。
どちらの祝日も命と向き合う日ということなんでしょうね😲

目的

お盆には、ご先祖様や亡くなった人たちの霊が家に帰ってくるといわれています。
ですので祖先の魂を迎えることを目的としています。
ご先祖様が乗るためのキュウリとナスに割り箸を刺して馬と牛に見立てた精霊馬。
自宅に提灯を下げたりすます。
お彼岸は彼岸と此岸がもっとも通じやすくなる日に、ご先祖様を供養することが目的。
自身が仏道修行をするための期間ともされています。
この時期に六波羅蜜行を実践することで、彼岸に近づけるそうです。

六波羅蜜の実践…

六波羅蜜を実践といっても、一体何をしたら良いのか…となりませんか?
簡単にまとめると、以下のようになります。

布施波羅蜜:見返りを求める事なく、誰かのためにという思いで惜しみなく善行を施すこと
持戒波羅蜜:戒律を守り、身を慎み、他の人々に迷惑を与えないこと
忍辱波羅蜜:思い通りにならない様な、自身に起こる災いを受け容れ、耐えしのぶこと
精進波羅蜜:正しい方向へ向かって誠心誠意努力をし続けること
禅定波羅蜜:常に平穏な心を持ち続け、様々な事象に動じないこと
智慧波羅蜜:貪り(貪欲)・怒り(瞋恚)・愚痴に捉われることなく真理を正しく見極めること

普段は分かっていてもなかなか出来ないものの一つが六波羅蜜の実践修行ですね。
ぜひ彼岸の間だけでも心がけてみてはいかがでしょうか?
えっ?😲小僧さんのお手本を見てみたい?
それだけは…ご容赦くださいませ😭

六波羅蜜の過去記事

過去の記事にも六波羅蜜の一部の記事がございます。
あれ?どうやら書きかけで終わってました…🙄
また続きを書きたいと思います。

小僧さん

お彼岸は、彼岸と此岸が一番近くなる期間。
こちらからご先祖様へ供養に行くことです。
お盆は、お盆の期間に亡くなった人の魂が家に帰ること。
ご先祖様の魂を迎えることです。
どちらもご先祖様に感謝して、供養する意味では同じです😊

恩林寺の秋の彼岸法要、ぜひ足をお運びください。

小僧合掌🙏

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。