掲げた理想:たった一つの約束
厳格な規律が支配する僧堂。
そのリーダーである禅士として、私は堂衆とたった一つの約束を交わしました。
「やる時は、全員で、全力で」
法華経第七に説かれる仮の休息所ように、過酷な修行を生き抜くには英気を養うゆとりこそが不可欠だと信じていたからです。
目指したのは、誰よりも速く作務を終え、共に笑い、休む。
そんなメリハリのある理想のリーダー像でした。
直面した現実:不甲斐ない日々
しかし現実は、時間管理を誤っては慌てふためき、作務の最中に猛烈な眠気に襲われる日々。
同期に「しっかりしろ」と諭されてばかりの、振り返れば息抜きが九割の不甲斐ない禅士でした。
仲間との絆:泥にまみれた団結力
けれど、そんな私を見捨てることなく、仲間たちは最後まで共に歩んでくれました。
不器用な私たちが一丸となって目標に突き進む瞬間、そこには何物にも代えがたい本物の熱量が宿っていたのです。
完璧な人間などいない。
だからこそ、泥にまみれて汗を流し、互いの弱さを笑い飛ばしながら補い合える団結力が、壁を乗り越える真の力になると知りました。
未来への願い:受け継がれる灯火
あの日、私たちが築いた不器用な全力の精神。
それが形を変え、これからの僧堂を歩む若き雲水たちの心に、温かな灯火として受け継がれていくことを願ってやみません。













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