【第三章 八節】 相幇

【第三章 八節】 相幇
【第三章 八節】 相幇

相幇しゃんぱん

日々生活していると、他の和尚さんからよく声をかけられます。
「私の寺の掃除を手伝ってくれんかの?」など…。
雲水は若手が多いので、他のお寺へ手伝いに行きました。
これを相幇しゃんぱんと言います。

緑樹院さんからの依頼

ある日、私が入堂する際にお世話になった緑樹院さんから依頼がありました。
僧堂より徒歩数分、竹箒や雑巾などを両手に抱え、いざ出発!
同夏は素早く掃除していきます。
私も懸命に竹箒を動かします。

集めた落ち葉が…

庭の面積以上にありそうな落ち葉掃除をしていると、どこからかブォーンという音が!
振り向くと先輩がブロアー(風でゴミを飛ばす機械)を使っています。
楽をしたい私は貸してほしいと願い出ました。
お譲り頂き、早速私も電源オン!すると、思ったより勢いが強いのです。
せっかく集めた落ち葉まで吹き飛ばしてしまいました。
それでも止まらない機械!
やっと暴走を止め、後ろを振り返ると凄まじい状況になっていました。
緑樹院の住職さんは「初めて触ったんだから仕方ない」と許して頂けました。
しかし、先輩や同夏からは怒られる始末。

やはり楽をしようとすると罰が当たりますね。
私の過ちで一日かかる相幇になりました。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。