【第三章 七節】 托鉢

托鉢
【第三章 七節】 托鉢

托鉢行

雲水修行中に唯一、外出できる「托鉢行たくはつぎょう」があります。
月に3~4回ほど、粥座(朝ごはん)の後から正午まで街を歩き回ります。

出発!

編笠や脚絆など服装を整え、師客(師匠)を先頭に禅堂を出発!
本堂前で無事を願って読経をした後、一列に並んで歩きました。
先頭は持鈴じれいを鳴らしながら場所を知らせます。
約5㍍ほどの間隔を空けて歩くため、前方にいる同夏の姿が見えなくなる時がありました。
筋金入りの方向音痴という本領を発揮した私。
「こっちかな?」と曲がると、なぜか先頭にいるはずの先輩が目の前に登場。
よく迷子になりました。
先輩は私の事が心配になり、先頭を譲って頂きました。

法雨

托鉢は歩くだけでなく、「ほぉー」と大きい声を出しながら巡ります。
これは「法雨」と言っており、決して猿の雄叫びではありません。
仏法の雨を街に降らし、仏教が隅々まで行き渡るように唱えているのです。
最初の頃は声を出す事が恥ずかしかったり、緊張したり。
その上で迷子も追加されて…。
しかし後半では、托鉢行に没頭している私がいました。
街中の方々が持鈴の音を聞いて家から出てきてくれます。
立ち止まって布施を頂戴し、歩いては法雨を唱える。
全ての方に仏さまの教えが届くよう、練り歩きました。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。