暗闇で頭が光る恩林寺の小僧です。
最近「闇バイト」という言葉をニュースで耳にします。
これは、インターネット上の人物や知り合いから、「短時間で高額なバイト」などの誘い文句で個人情報を抜き取られ、犯罪行為の駒にされてしまう事を指します。
つまり募集する側が指示をし、応募した人が罪を犯すという陰湿な犯罪が世の中に存在しているのです。
強盗や詐欺、中には殺人まで…手口が数多く、見えない部分が多いため「闇」のバイトと呼ばれることになりました。
悪銭身に付かず
悪い事や賭け事で手に入れたお金はすぐに消えると言われていますよね。
例えば、欲しい物を盗んだお金で買うとします。
物と交換にお金は消え、さらに盗んだ事が発覚すれば、その人へ返金しなければなりません。
結局自分の財布はマイナスになってしまいます。
賭け事も同じで一時的に高額が貰えるかもしれません。
しかし、その快楽を覚えた人は同じことを繰り返し、次に狙う高額のために、一時的なお金を使ってしまいます。
結局財布の中身はゼロになり、生活するために借金をする羽目になりかねません。
闇バイトも同じ。
短時間で高額、簡単なバイトでお金を貰ったとしても、それは手元に残りません。
犯罪者という十字架を背負って生きる事になり、マイナスになってしまうのです。
悪銭は身につきません。
それよりもコツコツ貯めたお金でご褒美を買う方が、何倍も嬉しい物になるような気がします。
小欲知足
皆さんの欲しいものは何でしょうか?
お金?服?ゲーム?きっと色々あると思います。
しかし、忘れてはいけない事は「本来無一物」ということです。
服を着てオシャレな状態で産まれてくる赤ちゃんはいません。
何も持たず、何も着ず、ありのままの姿で人は産まれてきます。
しかし服や髪でオシャレをし食事も好き嫌いをし、いつの間にか欲まみれになってしまうのです。
欲しいものを考える前に、深呼吸してましょう。
本当にそれは必要なのか、今の自分には足りていないのか?
きっと答えが見えてくると思います。
どうしても必要な場合は、仏様がきっと手を差し伸べてくれるはず…。
それを信じて精進し続ける事が大事だと私は思っています。
欲はあってもいいんです。
しかし、多いと自分が大変になってしまいます。
欲しい物は本当に要るのか精査し、必要な物のみ追いかけていくのが理想ではないでしょうか?
なぜ小欲知足が大切なの?
「小欲知足」とは、仏教で用いられる言葉で、「わずかな欲望で、十分満ち足りていること」を意味します。
つまり、少ないものでも満足し、それ以上を望まないという考え方です。
現代社会は常に新しいものが生まれ、より多くを求めることが良しとされる風潮があります。
しかし多くのものを手に入れても、心の満足感を得られない人は少なくありません。
小欲知足は単なる考え方ではなく、より豊かな人生を送るための具体的な実践方法です。
同じ様に使われている言葉
仏教、特に禅宗で用いられる言葉で、「吾唯足知」というのがあります。
直訳すると「われ、ただ足るを知る」となります。
物質的な豊かさや情報過多に溢れ、人々は常に何かを求め続けているように感じます。
今自分が持っているものに感謝することで、満足感が高まりませんか?
ちなみに…龍安寺の石庭にあるつくばいに刻まれていることで有名です。
私も欲しいものがたくさんあります。
これいいな!と思った時、それを受け流してみてはいかがでしょうか?
すると、不要なものは一時的に必要に見えても忘れてしまいます。
目の前の楽は、後から苦がやってくる事を意味しています。
その楽に飛び付くのではなく、光の当たらない闇の部分を理解して行動できるといいですよね。
そういう私も小欲知足で生きていかねばなぁ…
小僧合掌🙏