時々不安になる恩林寺の小僧です。
将来の事を考えたり、過去の事を悔やんだりする時、心の中には「不安」という気持ちが芽生えます。
私も最近、「今後どうしたらよいか」「過去のせいでこうなってしまった」などと考えてしまうことがあります。
一度不安になると夜も眠れなくなってしまいますよね。
なぜ人は「不安」を感じるのでしょうか?
不安の要素
不安には二種類存在します。
「未来への不安」と「過去から来る不安」です。
例えば目標が見えない時、皆さんは不安になると思います。
本当に辿り着けるのか?どう生きたらいいのか?などと感じますよね。
これは未来に対して不安に思っています。
また、過去に嘘をついた人はバレないか不安になります。
私も幼い頃嘘をつき焦ったことがありました。(無事バレて怒られました😅)
この不安、皆さんならどう対処するのでしょうか?
不安への対処
まず「未来への不安」は、悩んでいる事が未来の話だと割り切ることが大切だと思います。
どこまで悩んでも未来はいずれやってきます。
あれこれ考えて要らない心配をするより、「今」という時間の過ごし方を考えてみると良いでしょう。
「過去から来る不安」も同じです。過去はもう元通りに戻せません。
だからこそ「今」を大切にするのです。
悪い事をしたら今すぐ謝る。
失敗をしたら今から改善していく。
今を変えることにより不安は無くなっていきます。
不安を安心へ
不安が段々と解消し、やがて「安心」となります。
安心とは心が落ち着いた状態を意味します。
仏さまに手を合わせた時、ホッとする事はありませんか?
黄檗宗では坐禅をします。
その坐った時に一息つく事はありませんか?
まさに心が安定している状態を安心と呼ぶのです。
似たような言葉に「正定」という仏教語があります。
心をいつでも正しく持ち、周囲に乱されることが無いようにしなさい。という意味です。
私は、仏さまに手を合わせ、今を大切にしていれば、きっと不安は自然に消えていくように感じています。
それでも解決できない悩みは周囲の人に話してみると良いと思います。
何かしらの答えが見つかるような気がしています。
豆知識
仏教では、不安は人間の根本的な苦しみのひとつと捉えたりします。
その主な原因を有名な仏教用語で解説してみましょう。
無常
無常とはこの世のすべてのものは常に変化し、同じ状態にとどまることはないという意味です。
私たちは、変化を恐れ、安定や永続性を求めてしまいます。
しかし、それが得られないことから不安が生じます。
無我
無我とは固定的な「自分」というものは存在しないという意味です。
私たちは、「自分」というものに執着し、それを守ろうとしてしまいがちです。
しかし、それが叶わないことから不安が生じます。
私は漠然とした不安があります。
何に悩んでいるのかも分からないほどの不安です。
しかし、それは先が見えないからこそ起きているもの。
自分の目標を立てて一個ずつ行えば、不安は消えるのではないかと考えています。
過ごして安心できるよう、日々精進して参ります。
小僧合掌🙏