2022年度を振り返って

本日から出社する恩林寺の小僧です。

以前から、六波羅密の「布施」「持戒」について書いてきました。
今回は三つ目「忍辱にんにく」について書こうと思っていたのですが、
三月も終わったということで昨年度のまとめをしたいと思います。

帰省する

2022年4月3日、萬福寺の開山忌の後に僧堂から帰省してきました。
4年ほど京都に住んでいたため、荷物がたくさんありました。
それを全て片付けたり持ち帰ったりと大変だったのを覚えています。
大きめの段ボールに隙間なく詰めて家に送りました。
きっと配達員さんには迷惑をおかけしたと思います。
帰省後は早速、大学四年生に向けての準備が始まりました。
アルバイトを見つけ、大学の課題の資料を集め、とても忙しかったです。

毎日の朝課

僧堂にいた頃は朝の五時から朝課(朝のお経)が始まります。
しかし帰省後の恩林寺では4時半から朝課が始まります。
僧堂の頃より早起きをして寺に通う毎日でした。(今も続いています😲)
玄関を開けて本堂へ行くと、既に住職は座禅をしています。
「どれだけ朝早いね~ん!」と心の中でツッコミ🥱
眠たい目を擦って朝課の準備をするのです。
お経の長さは約1時間。
その後はスケジュールなどの打ち合わせをしながら夜明けを迎えます。

車と勉強

飛騨自動車学校にも通い、免許を取得しました。
今、初心者マークを付けて走っております。
最初、両親を載せたときは緊張していました。
両親も恐怖を覚えたようですが…。
それと同時に勉強しなければならなかったのが大学の「卒業論文」でした。
大学三年生の時に書いた文章を読み返してみると、かなり適当に書いてありました。
ただ文章を埋めればよいと思わせるような書き方で、それを修正する段階から始まったのです。
以前からサボってきた罰を受けたようなものです。
さらに資料も少なく、先生からもダメ出しをされ、大変でしたが、無事合格しました。
今こうやって卒業できたのも周囲のおかげだと思っています。

アルバイトと寺の両立

2022年4月から2023年3月まで一年間働かせて頂きました。
最初は何も分からずじまいでしたが、少しは役に立てるようになりました。(👈自己満足😅)
飲食店のアルバイトは「ただご飯を作って提供するだけ」と侮っていました。
しかし賞味期限の管理など大変なことが多くビックリしたのを覚えています。
また、恩林寺や萬福寺では多くの行事がありました。
昨年度は「宗祖隠元350年大遠忌」があったため、本山へ出向くことが多かったです。
恩林寺でも「観音慶讃法要」があり、コロナ禍とはいえ充実していたような気がします。
夏は他県の寺院へ施餓鬼法要に参加させて頂いたりと、かなり勉強になりました。

就職活動

一番頭を悩ませたのが就活でした。
バイトの面接と同じようにすぐ就職できるものだと思っていたのですが…。
まさか落ちると思っていませんでした。
「僧侶やっている人は…」という理由で断られたところもあります。
しかし、こんな私に手を差し伸べてくださる会社があり、内定をいただきました。
まさに本日から就職、出社します。
精一杯頑張ります。

お礼参り

先日、京都へ行ってまいりました。
もうほとんど行くことのない京都に、今までお世話になった萬福寺に別れを告げるためです。
本山の和尚さんたちや典座(ご飯を作る所)の方や、売店、寺務所の方、今いる雲水さんなど、多くの方とお話が出来てとても嬉しかったです。
最後に黄檗独特の「普茶料理」をいただきました。
ものすごく美味しかったです。
出会いは別れの始まりと言いますが、別れもまた次なる出会いの始まりでもあります。
無常な世の中だからこそ、一期一会のご縁を大切にしたいと思っています。

Mini Gallery

小僧さん

さて、文頭や文中にも話しましたが、本日より出社いたします。
スーツをバシッとキメて、目(&頭)を輝かせながら頑張りたいと思います。
今年度もどうかこんな小僧をよろしくお願いいたします。

小僧合掌

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。