頭陀袋067 平成30年1月号

行く年・くる年

行く年

平成二十九年は住職にとりまして有意義な年でありました。

春の彼岸会ののち、六月にはお施餓鬼、本堂の屋根葺き替え工事、十一月には管長猊下の御巡錫と続き、あわただしく過ぎ去りました。また、長年勤務いたしました会社を退職し、法務に専念できるようになりました。少しゆったりできるかと思いましたが、予想より多忙な毎日でした。

まず健康で檀信徒様に寄り添うことができるよう心掛けてまいりたいとかんがえております。

考えてみますと檀信徒様のご家庭でもいろいろな事がありました。今後とも住職にできることがありましたらお声をかけていただきたいと思っております。

人には八万四千の煩悩があるといわれております。これを縮めて百八。 恩林寺では碁石の白を五十四個、黒を五十四個用意し、除夜の鐘に備えます。午後十一時過ぎ、鐘をつき始めます。白い碁石を、鐘一打ごとに別の箱に移します。白がなくなると半分突き終わる事になります。こうして私たちはこの一年の心の整理をして、新しい年を迎えます。

除夜の鐘

当日は、どなたでもご参加いただき、どなたでも鐘をついていただけます。

くる年

禅宗の言葉に、日、日、これ好日。という言葉があります。毎日、毎日がかけがえのない一日であり、大切な一日であります。与えられた一日を無駄にしないよう今年も一年頑張りたいと思います。

さて先般、檀家さんから言われたのですが、「頭陀袋にはいろいろいいことが書いてあるけどなかなか書いてある通りにはいかんもな。」

そこではっとしました。書いてあるだけでは空説法。実践が大切やなあ。今年は日日是好日とするために声を出して実践しましょう。
ありがとう。おかげさまで。少し照れ臭いですが思い切って口に出してみましょう。毎日良い日がむかえられます。

くる年は一昨年得度しました鳳雅禅士が黄檗山学生寮に入寮し、大学生活を送ることになりました。日頃の檀信徒様のご支援のおかげと感謝いたしております。

お寺の行事は、春のお彼岸、六月のお施 餓鬼、秋の彼岸会と続きます。その都度、ご案内をいたしたいと考えております。
お寺で会合をしたい方、お寺での催し、空いている限り開放いたします。御親族、お世話になった方のご供養。観音様のお参り。
どうぞ声をかけていただきたいと 思っております。

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古田住職
皆さん、こんにちは。住職の古田正彦といいます。 私は「お寺に行こう 和尚さんと友達になろう」をキャッチフレーズに進めています。 小さなきっかけでも仏様と結ばれることを喜びとしています。