頭陀袋006 平成24年12月号

七光・十二光

阿弥陀佛の光明は尽きることなく私たちを照らして居てくださることから、後光を無数の光の筋として表すことが多いですね。
その光には十二種あるそうで、無量寿経には次のように述べられております。

  • ①無窮の願力を現す無量光。
  • ②光の届かないところがないという無辺光。
  • ③何にもその光をさえぎることができない無礙光。
  • ④比べる相手がない無対光。
  • ⑤自在にてらす炎王光。
  • ⑥貪欲を照らす清浄光。
  • ⑦瞑り を照らす歓喜光。
  • ⑧愚かさを照らし、因果の道理を知らせる智慧光。
  • ⑨途切れることのない不断光。
  • ⑩考えも及ばない難思光。
  • ⑪とても言葉にできない無称光。
  • ⑫太陽や月の光に勝る超日月光。

の十二光です。

阿弥陀佛は常にこのような光を発しておられ私たちはその恩恵を蒙って 「居りますがそのことを親鸞聖人は正信偈で(一切群生蒙光照) {生きとしい けるものはすべて阿弥陀仏の光に照 らされる} と詠んでおられるわけです。
親鸞聖人が救われたのはひとえにこの十二光のおかげであったそうですが私たちも同じでしょう。

ところで仏は先祖に通じ親は一番身近な先祖ですから、親にも仏さまと同じ働きがあります。
今、この世に生きている「親」はとても阿弥陀様の十二光にはかないませんがそのうち七個ぐらいの光りを発して子供を育てていると思います。
親の七光りなんて、よく聴きますね。
親の七光りとは仏の光りに他なりません。
また七は七変化、七不思議などといいます。 親の七光りの七は多くのという意味だと捕らえてもいいのでないでしょうか?

私たちは父母の恩恵を受けて生きているのは確かです。
その恩恵を光りにたとえて遍照の光明と摂取の光明の二つになるというような説明もあります。
私達の心の闇をも照らし、救いとってくださるありがたい仏心に感謝し、ご恩に感謝しながら生きて行きたいものです。

すでに親さまをなくされた方、ご先祖をお持ちの方、お仏壇を大切にお守りし ましょう。

親の健在な方は日ごろのお守りに感謝しましょう。

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古田住職
皆さん、こんにちは。住職の古田正彦といいます。 私は「お寺に行こう 和尚さんと友達になろう」をキャッチフレーズに進めています。 小さなきっかけでも仏様と結ばれることを喜びとしています。