精進

精進

最近、働き始めて忙しくなった恩林寺の小僧です。

私みたいな新人がよく使う言葉にこのようなものがあります。
精進してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
これは、よく入社式や入学式など、多くの人々の前で話す時に使うセリフです。
しかし精進という言葉の意味を知らずに使っている方が多いと思います。

今回の記事は精進について…なのですが。
以前、正精進の記事を掲載しておりましたので、小僧さんのぶろぐ史上、最短記事となりました😅
めでたし、めでたし😆

というわけにはいきませんから、少し書き足してみたいと考えております。

四正勤

前回の記事で、正精進はお経などを覚える必要のない、すぐに始められる実践行の一つとして紹介し、その実践方法ととして上げたもの。
『悪いことを始めない・善いことは始める・悪いことを続けない・善いことを続ける』です。
これは四正勤ししょうごん四精勤ししょうごん四正断ししょうだん四意断しいだんとも)の事を記したものなんです。

断断…既に生じた悪を除くように勤める👉悪いことを続けない
律儀断…まだ生じない悪を起こさないように勤める👉悪いことを始めない
随護断…まだ生じない善を起こすように勤める👉善いことは始める
修断…既に生じた善を大きくするように勤める👉善いことを続ける

菩提に至るまでの三十七の修行法の事を三十七道品さんじゅうしちどうほんといいます。
四念処(四念住)・四正勤(四正断)・四神足・五根・五力・七覚支・八正道の七つに分類。
その中の2番めに四正勤があります。

善と悪

では善いこととは何でしょうか?
その反対に、悪いこととは何でしょうか?
私たちは生活している場所にはそれぞれルールがあり、それを守れば良いとされます。
しかしそのルールを破れば悪いとされます。
釈迦が言われた善いことと悪いことはその様な小さなことではありません。
以前の記事、『持戒』を守ることが善いこととなります。

精進を妨げる

私たちは努力の大切さを知っています。
それは両親や学校の先生から常に「努力しなさい」と口酸っぱく言われ続けるでしょうから。
しかし、私たちはその大切さを知りながらも、なかなか成就できません。

あきらめよう…

「自分には無理だ」と始める前から、或いは始めたての頃に口にしたことはありませんか?
善い行いをし続けるという精進から逃げ出そうとする心は、修行を妨げてしまいます。

あとでやろう…

目の前にやるべきことがあっても先延ばしにしたい気持ちが出たことはありませんか?
善い行いを楽しめない心は、修行を妨げてしまいます。

面倒だ…(怠けたい…)

先延ばししたいわけではないけども、他の楽しそうな事に心が奪われることはありませんか?
善い行いは突発的に行ってすぐ完成させたい心は、修行を妨げます。

責任や義務で行っている修行は精進にはあたりません。
間違ったことに一生懸命になっても悪は悪でしかなりません。
善い行いが楽しみで、それを持続できている状態であってこその修行となっていくのです。

小僧さん

小僧もビジネス用語(敬語も)を頑張って勉強しています。
皆さんも今あるつらいことに立ち向かい精進してほしいと思っています。
最後になりますが、「三日坊主」にならぬよう、目の前の善行に向かって、精一杯楽しみたいと思います。

小僧合掌

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。