恩林寺本堂

この本堂自体は棟札に見ると、「宝永7年7月施工、大工棟梁 三尾河村 弥〇」と書いてあることから、現在の高山市荘川町にあったとされています。
そして昭和3年に現地へ移転再築され、改宗して飛騨唯一の黄檗寺院となりました。
そのため、荘川町で栄えてたとされる西願寺の掛け軸や墨跡が数多く保管されています。
当寺は、鏧子(けいす)・大木魚・小木魚・香灯・大引磬(いんきん)・小引磬、巡照板(じゅんしょうばん)・半鐘・雲梆(うんぱん)・小銅鑼・銅鑼・太鼓など、本山萬福寺で使用される仏具(鳴り物)をほとんど揃えています。
それぞれが響きあい、朝課(おつとめ)が早朝5時から約1時間行われます。
毎月18日は、本尊である観音さまの日として、特別な経典を詠んでいます。
県下黄檗寺院では珍しい黒の単座布団があり、坐禅をする事が出来ます。
体験してみたい方には梅湯を飲んだり、警策を受けたりと本格的で心を落ち着かせたい方など、様々な方がこられます。
足を組むことが苦手な人や、膝の調子が悪い人も、座布団の上に腰掛けるだけでも坐禅になります。
ぜひ、座ってみてください。
当寺にある仏像はほとんどが中国から渡来してきました。
それぞれが同じ時代ではなく、沢山の地域や世紀で作られたものです。
また秘仏として、旅をしながら佛を彫られた仏師円空が手がけた円空仏3体や、中国からやってこられた韋駄天像などです。
御開帳などは決まっておりません。